コアウェブバイタルとページエクスペリエンス シグナルについてよくある質問の第2弾をGoogleが公開

[レベル: 中級]

コア ウェブ バイタルとページ エクスペリエンス シグナルに関してよくある質問 (FAQ)を昨年 12 月に Google は公開しました(オリジナル英語版日本語翻訳版)。

第 2 弾の FAQ が昨日公開されました。

27 個の Q&A

第一弾の Q&A が 18 個だったのに対して、第二弾の Q&A は 27 個に増量しています。

この記事では、僕が個人的に強調したい Q&A をいくつかピックアップして紹介します(直訳ではありません。完全な内容は原文で確認してください。また、すべての Q& A を英語で読みたくない方は Google 翻訳を使うか日本語訳が出るのを待ってください)。

個々の URL のコア ウェブ バイタルのスコアはどのように評価されるのか?

コア ウェブ バイタルの指標は、直近 28 日間の Chrome ユーザーエクスペリエンス レポート (CrUX レポート) の 75 パーセンタイルのデータをもとに計算される。
75 パーセンタイルのアクセスがコア ウェブ バイタルのしきい値を満たしていれば良好として評価される。

公開されたばかりで 28 日間の CrUX データがない URL の評価はどうなるのか?

新しいページや、アクセスが少なく十分な CrUX データが集計できていないページは、類似したページをグループ化する仕組みによって、属するページ群の集計データが適用される。
同じような仕組みで、Search Console の「ウェブに関する主な指標」レポートは類似したページをグループ化してレポートしている。

noindex ページや robots.txt でブロックしたページは CrUX レポートに含まれるのか?

  • PageSpeed Insights と CrUX API: しきい値以上のトラフィックを集計したインデックス可能な URL が対象
  • BigQuery の公開データセット: すべてのページが対象

ページ エクスペリエンス シグナルがランキングに与える影響

仮にユーザー エクスペリエンスが平均以下だったとしても、全体として最適なページを最重要視することに変化はない。単にユーザーエクスペリエンスが良いからと言って、関連性の高いコンテンツを凌ぐことはない。

モバイルフレンドリーアップデートのように、tie-breaker(タイブレーカー、同点決勝)の状況でより重要になる。同じような品質、内容のページが複数あったときに、ページエクスペリエンスが良いページのほうが上位表示するかもしれない。

Chrome 以外のブラウザを使っていてもコア ウェブ バイタルはランキング要因なのか?

モバイル検索でのすべてのブラウザの(検索で)ランキングとして使われる。

※すずき注: コア ウェブ バイタルの基になる CrUX に Chrome ユーザーのデータが使われるということであって、Chrome ユーザーの検索でコア ウェブ バイタルがランキング要因になるということではない。混同する人がいるってこと?

AMP 対応している場合、AMP と非 AMP ページのどちらが対象になるのか?

AMP の方。AMP ページを提供している場合は、モバイル検索では今までどおり AMP ページにリンクする。

トップニュース掲載には AMP が必須ではなくなるのか?

AMP ページじゃなくてもトップニュース枠に掲載される。Google ニュースのコンテンツポリシーを満たしていることが条件になる。

AMP ページ本体と AMP キャッシュのどちらのアクセスが評価対象になるのか?

両方(ユーザーがアクセスした方)。したがって AMP Optimizer を構成するなどして AMP ページ本体も最適化しておくべき。

※すずき注: AMP キャッシュの CrUX データはオリジンの AMP ページに正規化されます。

コア ウェブ バイタルとページ エクスペリエンス シグナルに関する FAQ の、この記事での紹介は以上です。
すべての FAQ はこちらから参照できます。

【UPDATE (2021/04/27)】
よくある質問 第 2 弾の日本語訳ページが公開されました。