[対象: 上級]

Googleでは、アルゴリズムの変更を実施する前にそのアルゴリズム変更を精査するためのサーチクオリティ・ミーティングを開きます。
サーチクオリティチームのメンバーがこのミーティングには一堂に会します。

そのときの模様をGoogleがビデオで公開しました。

毎週火曜日に、提案のあったアルゴリズム変更についてディスカッションする“クオリティ ローンチ レビュー”と呼ぶミーティングが開かれます

新しい機能だったり、既存の機能の修正・変更だったりがテスト結果とともに提案されます。
ここでの話し合いを経て、提案されたアルゴリズム変更を承認して一般ユーザーの検索に適用するか、それともさらなる改善のために差し戻されるかが決められます。
時にはそのままお蔵入りすることがあるかもしれません。

ミーティングの参加者は、通常は(Google本社のある米カリフォルニア州の)マウンテンビューに集まりますが、世界中の離れた地域や国、たとえばモスクワやニューヨーク、チューリッヒ、ソウル、ハイファ、東京のオフィスからはビデオ会議で参加します。
※時差はどうするんですかね。真夜中でも参加するのでしょうか?

今回公開されたビデオは、2011年12月1日に開かれたミーティングの収録のノーカット版です。
スペル補正機能の改良についてのディスカッションになります。

サーチクオリティチームトップのAmit Singhal(アミット・シンガル)や、おなじみのMatt Cutts(マット・カッツ)をはじめGoogleの検索を作り上げている有名人が何人も登場しています。
僕のような検索ギークにはヨダレが……。(笑)

ディスカッションのなかで話し合われている内容を日本語で伝えるのは僕には無理なので、訳すことはやめておきます。
でも眺めているだけでも、ミーティングがどんなふうに行われているのか雰囲気は伝わってくるはずです。
8分弱なので最後まで再生してみてください。
どれほど活発なディスカッションがGoogleの内部で繰り広げられているかが分かるでしょう。

以下は、GoogleのInside Searchブログが解説したビデオで公開したディスカッションのハイライトです。

  • 比較的軽微な変更であっても、検索評価チームとランキングチームが綿密に精査する。今回のビデオで公開したディスカッションは10語以上のクエリでのスペル提案の改善がテーマで、全検索のわずか0.1%にしか影響を与えない。
  • どんな変更であっても専任のアナリストを配置し影響を調査させる。アナリストはその変更を開発するエンジニアの一員ではなく、その変更がユーザーにとって良いものかどうかを独立した立場で判断する。
  • (採用するかどうかの)決定は実験データの結果に大きく依存する。ミーティングのなかでは、クリック評価や比較実験(アルゴリズム適用前と適用後の検索結果を2つ並べて比較するテスト)など詳細に渡るアナリストのレポートを参考にする。レポートは25ページ以上に及ぶこともある。
  • ローンチレポートにはデータを基にしたより広範囲な傾向を解説するための特定の例が書かれている。1つの例を手動で変更するよりも、数百万のクエリを改善できるアルゴリズム的な(自動的な)方法をエンジニアたちは探し求める。
  • 検索アルゴリズムの変更は多くのさまざまなシステムに依存したり影響を与えたりすることも多いので、関係するあらゆる損得(関連性やスパム、遅延発生、コスト、言語の影響など)のバランスを考慮しユーザーにとってベストな決定をするために異なる専門分野の知識を持ったエンジニアが全員集まる。

一般のサイト管理者には今日の記事はさほど関係のない情報かもしれません。
しかし検索に関わる仕事に携わっている人は専門性を高めるための1つの知識として知っておくといいのではないでしょうか。

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