Googleウェブマスター向けガイドラインが刷新し、Google Search Essentialsに

[レベル: 初級]

Google は、ウェブマスター向けガイドラインの名称を変更し、構成を刷新しました。

名称変更

まず、ウェブマスター向けガイドラインの名称を変更しました。

2020 年 11 月に Google は、「ウェブマスター」という呼称の使用をやめました。
にもかかわらず、ウェブマスター向けガイドラインには「ウェブマスター」が依然として残っていました。

ウェブマスター向けガイドラインに相当する新しいドキュメントの名称は「Google Search Essential」です。
📝すずき補足: この記事を書いている時点で日本語版はまだ公開されていないので、日本語名がどうなるかは不明。そのまま「Google 検索エッセンシャル」になるか、完全訳して「Google 検索の本質」にみたいになるか。

【UPDATE (2022/10/18)】
日本語ドキュメントでは「Google 検索の基本事項」という名称です。

Search Essentials は、ウェブマスター向けガイドラインに書かれていた次の 3 つのコンテンツから構成されます。

ドキュメントの再構成

Search Essentials は、ウェブマスター向けガイドラインに関連するドキュメントの再構成です。

Technical requirements は技術要件を説明するドキュメントです。
Google 検索にインデックスされるための 3 つの最低限の条件が書かれています。

  1. Googlebot がブロックされていないこと
  2. HTTPS ステータスコードの 200 をページが返すこと
  3. インデックス可能なコンテンツであること

Technical requirements は新しく追加されたページですが、各要件の詳細は既存のページへリンクしています。

Spam policies は、スパムポリシーについて説明するページです。
ランキングを不正に操作しようとする偽装行為や不正行為について書かれていた、以前の「品質に関するガイドライン」に相当します。

Key best practices のセクションでは、SEO を改善するために重要なベストプラクティスが取り上げられています。
たとえば次のようなことです。

  • 有用で信頼できるユーザーファーストのコンテンツの作成
  • タイトルリンクの適切な付け方
  • 画像 SEO
  • 動画 SEO
  • 構造化データ
  • JavaScript SEO

これらのベストプラクティスは、1つを除いてすべて既存ページへリンクしています。

「1 つを除いて」と書きました。
それは「有用で信頼できるユーザーファーストのコンテンツの作成」です。
新たに追加されたドキュメントです。

と言っても、内容は新しいものではありません。
ヘルプフル コンテンツ アップデートのブログ記事コア アップデートのブログ記事に書かれていたアドバイスを統合して 1 つのドキュメントとしてまとめました。
ブログ記事は時間がたつと埋もれてしまうので、常駐のドキュメントに置き換えたわけです。

日本語ページはまだ利用できず

ガイドラインの刷新をアナウンスしたブログ記事を含め、新しく公開されたドキュメントの日本語版は、この記事を書いている時点ではまだ利用できません。
日本語版ページにはまだアクセスできますが、英語版ページは、対応する新しいドキュメントへリダイレクトされています。

検索セントラルのドキュメントを管理する Google の人に問い合わせたところ、重要な更新なので最優先で翻訳する予定だけれど、公開までには 1 〜 2 週間程度かかるだろうとのことです。

英語で読める人は英語で読むとして、刷新したドキュメントの内容自体は新しいものではないので、日本語ドキュメントが公開されるのを待っても問題はありません。
日本語ページができあがったら、この記事に追記します。

【UPDATE (2022/10/18)】
ブログ記事およびドキュメントの日本語版が公開されました。