コンテンツ著者のurlプロパティを記事構造化データに追加するようにGoogleが推奨

[レベル: 上級]

記事構造化データ (Article) のドキュメントを Google は更新しました。
author プロパティに url プロパティを追加するように推奨しています。
(※この記事を書いている時点では、日本語ページはまだ更新されていない)

コンテンツ著者が誰なのかを特定する author.url プロパティ

Article 構造化データで著者を指定する author プロパティで必須なのは著者の名前を示す name プロパティだけです。

"author": {
    "@type": "Person",
    "name": "Kenichi Suzuki"
    }

author プロパティに関しては、推奨プロパティはありませんでした。

現在は、url プロパティが推奨プロパティとして加わっています。
url プロパティは、その人が誰なのかを Google(や構造化データを利用するそのほかシステム)が特定するのに役立ちます。

たとえば、「すずきけんいち」はとてもありふれた氏名です。
同じ漢字で同姓同名の有名な脚本家の鈴木謙一氏がいます。

脚本家 鈴木謙一 のナレッジパネル

なお写真は僕ですが、別の鈴木謙一のナレッジパネルです😱(間違った写真が使われていることが以前にもあった💦 フィードバック済)。

脚本家ではなく、海外SEO情報ブログの鈴木謙一であることを Google に明確に伝えるために url プロパティを使います。

url プロパティの値には、次のような URL を指定します。

  • その著者のプロフィールページ の URL(もしくは、その著者の公式サイトのホームページ URL)
  • その著者のソーシャルメディアの URL
"author": {
    "@type": "Person",
    "name": "Kenichi Suzuki",
    "url": ["https://www.suzukikenichi.com/blog/about/", "https://twitter.com/suzukik"]
    }

ドキュメントには書かれていませんが、Wikipedia に登録されている人なら、その URL も追加するといいでしょう。

sameAs プロパティも利用可能

url プロパティの代わりに sameAs プロパティを使うこともできます。
どちらも同じように Google は扱うとのことです。

"author": {
    "@type": "Person",
    "name": "Kenichi Suzuki",
    "sameAs": ["https://www.suzukikenichi.com/", "https://twitter.com/suzukik"]
    }

ちなみに、url プロパティと sameAs プロパティの線引きは必ずしも明確ではありません。
同じ URL を両方のプロパティに指定することさえできます。
個人的には、ソーシャルメディアや Wikipedia の場合は、同一エンティティであることを示す sameAs を使いたい気がします(とは言え、あくまでも個人の見解)。

とにもかくにも、url プロパティおよび sameAs プロパティは、曖昧さ回避の手助けになります。
author プロパティに限らずに、publisher プロパティでも url プロパティは使ます。
さらに言えば、Article タイプだけではなく、ほぼすべてのタイプ/プロパティで url プロパティを追加できます。

したがって、Google の構造化データドキュメントに載っていなくても、常に使うことを僕は推奨します。