Google、検索ランキングシステムの一覧を公開

[レベル: 中級]

ランキングを決定するために利用している検索システムを紹介するドキュメントを Google は検索セントラルに公開しました。

アップデート ⇒ システム

ドキュメントを新規公開したことを紹介するブログ記事で Google はまず用語の変更を告知しています。

“Update”(アップデート)という用語を “System”(システム)という用語になるべく今後は置き換えて使うようにします。

たとえば、「ページエクスペリエンス アップデート」ではなく「ページエクスペリエンス システム」です。
「ヘルプ フルコンテンツ アップデート」ではなく「ヘルプ フルコンテンツ システム」です。

アップデートという用語は、特にそのアルゴリズムを更新した際に混乱を招きます。

ヘルプフル コンテンツ アップデートをアップデートする

変ですよね。

日本語なら、「ヘルプフル コンテンツ アップデートを更新する」と言い換えることもできますが、英語ではできないし、日本語でも意味としては同じですね。
📝すずきメモ: 僕も言葉遣いには気を使っていて、「ヘルプフルコンテンツ アップデートのアルゴリズムを更新する」のように表現していた

ということで、検索アルゴリズムについては「アップデート」ではなく「システム」という用語がこれからは使われるようになります。
慣れましょう。

Google 検索のランキングシステムの一覧

さて、ここからが本題です。

Google が検索で利用している主要なランキングシステムを一覧で紹介するページが公開されました。

この記事を公開する時点では英語だけです。
通常、日本語版が公開されるまでには 1 〜 2 週間程度かかります。
遅かれ早かれ日本語版が出るので、細かな解説はここではしません。
ドキュメントで紹介されているランキングシステムを列挙するにとどめます。

  • BERT
  • 危機情報システム
    • 個人の危機
    • SOS 警告
  • 重複システム
  • 完全一致ドメイン システム
  • フレッシュネス システム
  • ヘルプフルコンテンツ システム
  • リンク分析システムと PageRank
  • ローカルニュース システム
  • MUM
  • ニューラルマッチング
  • オリジナルコンテンツ システム
  • 削除に基づく降格システム
  • ページエクスペリエンス システム
  • パッセージ ランキング システム
  • プロダクト レビュー システム
  • RankBrain
  • 信頼性のある情報システム
  • サイトの多様性システム
  • スパム検出システム

こちらは、廃止されたか、後継システムに引き継がれたか、もしくはコア ランキング システムに組み込まれた過去のシステムです。

  • ハミングバード
  • モバイルフレンドリー ランキング システム
  • ページスピード システム
  • パンダ システム
  • ペンギン システム
  • セキュアサイト システム 📝すずき注: HTTPS システムのこと

リストに出ているシステムをすべて認識できる人は、もう長いこと SEO に取り組んでいる証拠です。
さらに、それぞれを説明できるなら自分の知識の深さを誇りに感じていいのではないでしょうか。

Google のランキングシステムを正しく理解するために

Google のランキングシステムを正しく理解するためにドキュメントを入念に読み込みたいものです。

ほとんどは、ブログ記事などで今までに紹介されている既知のシステムです。
それでも一覧として一箇所にまとまっており、かつ簡潔に説明されているのは非常に有用です。

英語で読める人は今すぐに読みましょう。
日本語で読みたい人は日本語版の公開まで少し待ちましょう。