[レベル: 初級]
それまでインデックスされていたページがインデックスから消えてしまった場合、コンテンツの品質に理由があるかもしれません。
保存スペースを節約するために、品質が低いコンテンツを Google はインデックスしておきたくないからです。
インデックスから消えたのはコンテンツ品質のせいかも
サイトの一部分のセクションの記事が、それまではきちんとインデックスされていたのにアルゴリズムアップデート後にインデックスから外れてしまった
こうした質問に Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、コンテンツの品質に原因がある可能性を指摘しました。
noindex や robots.txt の設定ミスあるいはクロールエラーなど技術的な問題による可能性ももちろん考えられます。
しかしながら、こうした技術的な問題は調べれば容易に発見できます。
技術的な問題が認められないとしたら、それはコンテンツ品質が疑われます。
品質が低いためインデックスする価値がないと Google が判断したら、そのページはインデックスから消されます。
対象は、サイトの一部のセクションかもしれないしサイト全体かもしれません。
低品質コンテンツはスペース節約のためにインデックスしない
インデックスするページとインデックスしないページの選択に関して、Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏は次のようにコメントしています。
インデックス選択について言えば、大部分はスペース(RAMやフラッシュ、ディスク)の問題であって、コンテンツの品質と密接な関係がある。
もし大量のスペースを利用できるなら、さらにどうしようもないコンテンツをもっとたくさんインデックスするだろう。スペースを利用できなければ、高品質コンテンツ用のスペースを確保するために低品質コンテンツをインデックスから削除するかもしれない。
Index selection, while it's largely about (RAM/flash/disk) space, it's tightly tied to quality of content. If we have tons of free space available, we're more likely to index crappier content. If we don't, we might deindex stuff to make space for higher quality docs. pic.twitter.com/jRMkEqdft0
— Gary 鯨理/경리 Illyes (@methode) May 15, 2020
実際には、Google 検索には十分な保存スペースがあります。
特にディスクのコストは現在は非常に安価になっているので、追加することも(Google にとっては)比較的簡単です。
しかし、だれの検索結果にも現れないような質が低いコンテンツをインデックスしておくことに意味はないでしょう。
いくら安いとは言え、保存スペースは無限ではありません。
低品質コンテンツのインデックスはスペースの無駄使いです。
クロールしたすべてのページを Google がインデックスすることはないのです。
i think it's more nuanced than that. we do have an immense capacity and it's relatively cheap to add more, especially disk, but should we? looking at the lowest scoring docs, they're already crap enough and they probably won't be ever returned as a result in my lifetime.
— Gary 鯨理/경리 Illyes (@methode) May 15, 2020
コンテンツ品質の改善方法
自分が管理するサイトの品質を精査し改善するために、僕のセミナーでは次のような方法を提案しています。
高品質コンテンツ作成のヒントとして Google が以前に提案してくれた『良質なサイトを作るためのアドバイス』をもとにして、自分のサイトと競合サイトを査定します。
※図は 4 つの質問に対してだけれど、自分のビジネスに関係する質問すベてに対して査定する
査定の段階でぜひ組み込んでほしいのは、そのジャンルに詳しくない人の意見を聞くことです。
あなたのサイトがそのジャンルの専門家を対象にしているなら話は別ですが、検索するのは、通常は素人です。
素人の感じ方が改善の役に非常に立ちます。
また、査定項目は、Google のアドバイスに限定しません。
高品質のそのほかの条件をメンバーと一緒にブレインストーミングで出し合い、そこで出た項目について査定するのもおすすめです。
査定が終わったら次を考察します。
- ⭕ だった理由
- ⭕ じゃなかった理由
- ⭕ にするにはどうすればいいか?
この作業を実行してもらえれば、サイト改善の糸口が見つかることでしょう。
インデックスから削除されることがない、ユーザーに喜ばれる高品質コンテンツ作成に利用してみてください。