GoogleマップにGeminiを統合、会話型ナビゲーションが可能に

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Google は、Google マップに Gemini AI を統合し、よりスマートで直感的なナビゲーションと探索体験を実現する新機能を発表しました。

マップと Gemini 統合の主要ポイント

主なポイントは次のとおりです。

ハンズフリーの会話型ナビゲーション

  • Gemini により、音声操作で Google マップを操作可能。
  • 経路上のレストランを探したり、カレンダーに予定を追加したりといった複雑な質問にも対応。
  • 交通事故や冠水、渋滞の報告も音声で実行。
  • Gemini が利用可能な地域の Android および iOS で順次展開予定。

ランドマークを活用したナビゲーション

  • 経路案内で「500フ ィート先を右折」などの代わりに、目印となる建物や店舗を使った案内を提供(例:「タイ・サイアム・レストランを過ぎたら右折」)。
  • 2 億 5000 万件以上の施設情報とストリートビュー画像をもとに構築。
  • 米国で、Android および iOS 向けに順次展開中。

プロアクティブな交通アラート

  • ナビゲーションを起動していない時でも、通行止めや渋滞などの道路状況を事前に通知。
  • 米国の Android 向けに展開中。

Gemini 搭載の Lens による探索

  • カメラを使って目の前のレストランやショップ、ランドマークなどを認識し、質問できる機能(例:「この店は何で人気?」「店内の雰囲気は?」)。
  • 画像認識と Gemini の会話型 AI を組み合わせ、リアルタイムで情報を提供。
  • 今月中に米国の Android および iOS 向けに順次展開予定。

このように、Gemini によって Google マップが、より会話的で文脈を理解する AI アシスタント型ナビゲーションツールへと進化し、移動や探索をこれまで以上にパーソナライズされた、直感的な体験に変えつつあります。

すでにユーザーに浸透しているさまざまなプロダクトとサービスに Gemini を統合させられるのが Google の強みです。
他社の AI よりも性能的に多少劣っている部分があったとしても、普段から使い慣れたものを使い続けてしまう人は少なくないように思います。

なお、今のところ日本で利用できるのは 1 つ目の「ハンズフリーの会話型ナビゲーション」だけです。