Web Guideをデフォルトの検索結果にするテストをGoogleが展開中

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Google は、Web Guide(ウェブガイド)をデフォルトの検索結果にするテストを展開しているようです。

Web Guide は、トピックごとに分類して検索結果を提供します。
従来のように、クエリとの関連性に単純に基づいてウェブコンテンツを順にリストする検索結果とは異なります。
2025 年 7 月に試験機能として、オプトインユーザーを対象に公開されました。

通常のウェブ検索結果とは分けられていて、「Web」タブを選択することで Web Guide の結果にアクセスできます。

通常の検索結果が Web Guide に置き換わる

説明したように、Web Guide の結果を見るには検索結果の「Web」タブを明示的に切り替える必要があります。
しかし、通常の検索結果が Web Guide に置き換えられるケースが増えています。

こちらのキャプチャが、Web Guide がデフォルトになっている検索結果です。
検索した直後の「All(すべて)」タブが選択された状態です。

上位 2 件は普通のオーガニック結果です。
しかし、その下に Web Guide が掲載されています。

Web Guide

2 件のオーガニック結果を除く検索結果のほぼ全体が Web Guide になっています。

Web Guide

この Web Guide 結果では、[things to do in tokyo in december](12 月の東京の見どころ)というクエリに対して、いくつかのトピックに分類して関連するウェブページがグループ化してまとめられています。

なお、トピックは、AI が自動的に判別します(クエリ・ファンアウト利用)。
トピックの見出しと説明文も AI 生成です。

非オプトインユーザーでも Web Guide がデフォルトに

現状では Web Guide は、米国ユーザーが Search Labs からオプトインすると利用できる試験機能です。

ところが、オプトインしていないユーザーが米国外から VPN を使わずに検索した場合でも、 Web Guide がデフォルトの検索結果になっている状況も確認されています。

カナダ在住の SEO コンサルタントの Marie Haynes(マリー・ヘインズ)氏が遭遇したとのことです。

標準の検索結果が Web Guide に置き換わる可能性も?

Web Guide を通常の検索結果に挿入することも将来的にはありうるとのことでしたが、完全に置き換わる可能性も出てきました。
従来のように、クエリに対して単純にランキングを競争する時代ではなくなるかもしれません。
サブトピックとして関連性が高ければ、今までは上位表示できていなかったクエリであっても上位に食い込むことが十分にありえます。

また、Web Guide は AI 検索の一種ではあるものの、クリックを奪うことはしません。
むしろ、クリックを増やす期待すら持てます。

ユーザーテストを経て Google がどんな判断を下すのかに注目です。