商品構造化データのガイドラインをGoogleが更新。GTINの値には数値を使う、URLはサポートせず

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Product(商品)構造化データの gtin プロパティの値には URL ではなく数字を使うようにと Google はガイドラインを更新しました。

GTIN は URL ではなく数字

Product 構造化データの技術ドキュメントgtin/gtin8/gtin3/gtin4/mpn/isbn プロパティの説明は現在は次のようになっています。

Include all applicable global identifiers; these are described at schema.org/Product. Make sure the GTIN value is in the numerical form; we don’t support the URL form for GTINs.

強調した一文が追加されました。

この記事を書いている時点では日本語ドキュメントは未更新です。日本語だとこうなるでしょうか。

該当するすべてのグローバル識別子を設定します。グローバル識別子については、schema.org/Product をご覧ください。GTIN の値は必ず数値形式にします。URL 形式を GTIN ではサポートしません。

schema.org の定義では、GS1 digital link specifications の仕様に則していれば、GTIN の値に URL を使えることになっています。
しかし、Google 検索の商品リッチリザルトのための構造化データにおいては URL は値としてサポートされません。

大多数のサイトは 数字で GTIN を指定しているかと思います。
でももし URL で指定しているのであれば修正が必要です。

GTIN とは

順番が前後しますが、GTIN を簡潔に説明しておきます。
📝すずき補足:日本語では「ジーティン」と読む

GTIN は、商品固有の ID です。
固有商品 ID(UPI)の 1 つで、1 つ 1 つの商品を識別するために用いられます。

書籍の ISBN も同じで、それぞれの書籍に割り当てられた固有の ID になります。
日本で製造された商品では、バーコードの下に書かれている JAN コードも GTIN の一種です。

GTIN に関しては Merchant Center のヘルプ記事がわかりやすいです。
GTIN についてまったく知らなければ読んでおくといいでしょう。

Product 構造化データにおいては、GTIN は必須プロパティではなく推奨プロパティです。
しかしながら、実装が強く推奨されます。

先に説明したように GTIN は個々の商品に割り当てられた固有の識別子です。
Google が商品を特定する手助けになります。
商品名が若干違っていたり表記ゆれがあったとしても(たとえば、英語名とカタカナ名)GTIN によって Google はその商品であることを認識できます。

オリジナルアイテムのように GTIN を持たない商品でない限りは、GTIN を構造化データで指定しておくといいでしょう。