スパマー戦慄!? Googleがスパム対策にも機械学習を使うように取り組み中

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Googleはウェブスパムに対しても Machine Learning(マシンラーニング、機械学習)を利用することを探っている

Googleのサーチ クオリティ シニア ストラテジストのAndrey Lipattsev氏が数名のSEOエキスパートたちと一緒に開催したオンラインQ&Aでこのように語りました。

まだ成功を収めていないが、スパムの分野でも機械学習を利用する

参加者の1人、MozのRand Fishkin氏が次のように質問します。

RankBrainのほかにどんな分野でGoogleは機械学習を使っているのか?

Lipattsev氏はこのように答えます。

たしかに、機械学習を全体的に利用することを私たちは見ている。それはスパムを含むし、ほかの分野も含んでいる。

ウェブスパムの分野においては、機械学習によってなにか特別な大成功をこれまでに収めたと示すことはまだできない。すぐには使えるようになるとは思わない。

だが取り組みを続けていくと間違いなく言い切れる。機械学習をウェブスパム対策に適用しようとするのは間違いなくとても有益なことだろう。

RankBrainのようにスパム対策でも機械学習が活躍する日が来るのはいつか?

Googleの検索アルゴリズムおける機械学習の採用といえば、RankBrainが大きな話題になりました。
RankBrainは主に、検索クエリの理解を処理することを目的として設計されています。
自ら学習することで、たとえそれまでには検索されたことがなかったクエリであってもユーザーがどんな情報を探しているのか、何を意図しているのかを推測する能力が飛躍的に向上しました。

RankBrainに限らずに、あらゆる分野で機械学習を利用することをGoogleは模索しているとのことです。
そのなかには、当然スパム対策も含まれていました。

スパム対策の分野では誇れるような成功をまだ収めていないと、Lipattsev氏は明かしています。

個人的には意外な感じがしました。
スパム対策の有効な手段の1つとして、機械学習がすでに大切な役割りを果たしているのだろとてっきり思い込んでいたからです。
ですが、そうではなかったようです。

しかしながら、スパム対策にも機械学習がいずれは必ず入り込んでくるでしょう。
今はまだ頼れるほどの成果が出ていません
しかし、対スパムのコンピューターが人間のスパマーに勝てるようになる日はそう遠くないのではないのでしょうか。
囲碁で勝てるのだから、スパムでも勝てないはずがありません。