[レベル: 中級]
商品リッチリザルトの構造化データは、単一の商品ページだけにマークアップし、複数の商品を並べた一覧ページやカテゴリページにはマークアップしないようにすることを Google はガイドラインで今までよりも明確化しました。
商品の構造化データは単一ページだけ
商品リッチリザルトの構造化データは、個別の商品を掲載する単一ページにのみマークアップできることは以前からガイドラインに書かれていました。
今回の更新では、このルールがもっとはっきりと表現するようになりました。
具体的には、次の説明を Google は追加しました(※この記事の公開時点では英語ページが更新、日本語ページは未更新)。
Currently, product rich results only support pages that focus on a single product. We recommend focusing on adding markup to product pages instead of pages that list products or a category of products.
現状では、商品リッチリザルトは単一の商品を中心に扱っているページだけをサポートしています。商品の一覧ページや商品のカテゴリページにマークアップするのではなく、商品ページにマークアップを追加することに重点を置くことを推奨します。
もっともガイドラインが変更になったわけではありません。
もともと、リストページやカテゴリページには商品の構造化データをマークアップすることをリッチリザルトを目的とした場合は Google は推奨していませんでした。
よりはっきりと伝えるように変えただけです。
今の状態で、リストページ・カテゴリページに商品構造化データをマークアップしているのであれば削除することをおすすめしますが、そうでなければ気にする必要はありません。
画像が必須プロパティから外れる
商品リッチリザルトの構造化データに もう 1 つ気に留めておくべき変更があります。
どちらかというと、こちらのほうが重要かもしれません。
商品の画像を示す image プロパティが必須プロパティから外れました。image プロパティがないと商品リッチリザルトを表示する際の構造化データとしては有効にならなかったのは過去の話です。
英語ページでは必須プロパティ (Required properties) には image は今は含まれていません。

name プロパティと、review/aggregateRating/offers(のいずれか)が必須プロパティです。
image プロパティは推奨プロパティ (Recommended properties) に移動しました。

つまり今は、商品リッチリザルトの構造化データには image プロパティは推奨であり必須ではないのです。
日本語ページは未更新で image プロパティが必須プロパティに依然として含まれています。

ただし、次の注釈が付いています。
(
imageプロパティは)Google 画像検索では必須プロパティです。Google 検索では推奨プロパティです。
Google 検索、言い換えるとウェブ検索では image プロパティを追加していなくてもリッチリザルトとして有効です。
ウェブ検索では、商品リッチリザルトには画像は出ません。image プロパティを追加していなくても、たしかに特に問題はないように思えます。

画像検索の商品リッチリザルトには image プロパティは必須
じゃあ、商品リッチリザルトに image プロパティは不要なのかというとそんなことはぜんぜんありません。
画像検索で商品リッチリザルトを表示するには image プロパティは必須です。

image プロパティのほか、次のプロパティも画像検索の商品リッチリザルトには必要になります。
priceavailabilitypriceCurrency
画像検索でも商品リッチリザルトを出したいようであれば(出したいですよね?)、必須でなかったとしても image と price、availability、priceCurrency の 4 つのプロパティを追加しておきましょう。
