Gemini AIをChromeに統合した「Gemini in Chrome」をGoogleがリリース

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Chrome に Gemini AI を統合した新しい機能を Google はリリースします。

新たなAIブラウジングアシスタント:Gemini in Chrome

AI 統合の Chrome 新機能の 1 つは、複雑なリサーチやタスクを処理するために設計された AI ブラウジングアシスタント「Gemini in Chrome」です

Gemini が、Chrome で開いているページのコンテンツに関する質問に答えたり、動画内の特定の言及箇所を見つけたりすることができます。
開いているすべてのタブが対象です。
何十ものタブを開いている状況で、複数の情報源を行き来しながら自力で関連情報を見つけ出す必要はありません。

Gemini in Chrome はまず米国で、Mac および Windows ユーザーを対象に英語設定で展開されます。

近い将来的には、以前に訪れたページを探し出す機能も追加される予定です。
さらに、食料品の注文を完了させるなど、複数のステップからなるタスクを始めから終わりまで管理できる、より高度な「エージェント機能」の開発も Google は進めています。

より賢くなったオムニボックスで複雑な質問に対応

Chrome のアドレスバー(オムニボックス)から AI Mode に直接質問できます。
ユーザーは複雑で複数パートにわたる質問をオムニボックスから直接投げかけることが可能になり、調査プロセスが合理化されます。

※アドレスバーに AI Mode ボタンが表示されている

さらに、現在表示しているページの特定のコンテキストに基づいた検索候補もオムニボックスに提供されるようになります。
たとえば、マットレスの商品ページを閲覧しているときには、「保証ポリシーは?」といった検索を Chrome(に搭載された Gemini)が先回りして提案してくれるかもしれません。

コンテキストに応じた検索候補は現在米国で利用可能です。
AI Mode は今月後半に米国で展開が始まります。
どちらも当初は英語のクエリに対応しています。

◆◆◆
Chrome の AI 統合は大きな変化です。
ブラウザが受動的なツールから能動的な AI パートナーへと変わることを意味します。
ブラウザはもはや単に情報を見つけるだけでなく、ユーザーのために「物事を実行」し始めています。

StatCounter のデータによれば、Chrome のトラフィックシェアはグローバルで 70% 近くです。
Chrome と Gemini が密接に結びつくとなると、激しさを増す AI 競争でのアドバンテージになりそうです。