規約や免責事項をサイト内の復数ページで繰り返すと重複コンテンツになるのか

[対象: 初〜中級]

会員規約や契約条件、免責事項などすべてのページに掲載する定型文は、Googleに重複コンテンツとして判断されてしまうのでしょうか。

金融業界や不動産業界など業界によっては、こうした情報の提示が義務付けられている場合があります。

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がこの疑問に回答しました。

重複しているコンテンツが、スパムっぽかったりキーワードを詰め込んだりとかそんなふうでないのであれば、気にする必要ははないだろう。
そんなふうであれば、アルゴリズムや(手動対応チームの)人間がアクションを起こすかもしれない。

だけど、掲載することが要求される法的な定型文なら、僕らはせいぜい評価の対象にしようとは思わないだろうし、大きな問題を起こすこともおそらくないだろう。

いろいろな免責事項や法的な情報、規約などそういったものの掲載がウェブの様々な場所で必要になってくることを、僕らは十分に理解している。
万が一、そういった情報を掲載しているサイトが上位に表示できないとしたら、全体的な検索品質をたぶん損ねてしまうだろう。

だから心配しなくていいよ。

簡潔に言えば、品質ガイドラインに違反するようなものでなければ、規約や免責事項などの定型文を多くのページ繰り返し使っても重複コンテンツとしてマイナスな評価を受けることはない、となります。

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏も、公式ヘルプフォーラムでまったく同じことをかつて言っています。

免責事項のようにすべてのページに同じ文章が繰り返し掲載されていたとしても、グーグルは適切に扱うことができネガティブな影響は与えない。

そのページに固有のコンテンツがほとんどなく定型文が大部分を占めていて、しかもそういったページがサイト内に無数にある、こんな状況であれば心配したほうがいかもしれません。

でもそんな状況では、定型文の繰り返しよりも独自コンテンツの欠如を修正すべきですね。

ECサイトでは、配送や支払いに関する説明もすべての商品ページで共通です。
これもGoogleはきちんと認識していて、重複コンテンツ問題を引き起こすことはないはずです。

もちろん、スパムに利用していないことが前提条件になることは言うまでもありません。

サイト内で繰り返される定型文を画像にするといった対応も可能ですが、今はそこまでしなくても大丈夫そうです。

昨日の記事で取り上げた商品説明文の重複とは違って、定型文は同じものを使い回しても問題は起きないと理解していいでしょう。