URLを書き換えるときのチェックリスト

今日のエントリは、自分のためのメモっぽくなります。
テーマは記事タイトルにあるように「URLを書き換えるときの留意事項」です。

大部分が動的URLでできている数万ページあるサイトを静的URLに書き換える案件に関わることになるかもしれない矢先に、ちょうどタイムリーな記事を見つけのでまとめておきます。
なお自分に分かる形でまとめているので逐一の訳にはなっていませんし、付け足し・省略があります。

URLの書き換えが本当に必要かどうか確認する

「一度公開してインデックスされたURLは変更しない」が大原則です。

どうしても解決しなければならない問題が発生しているとか、将来的に発生することが確実視されているのでなければURLは変更しないに越したことはありません。

すでにターゲットにしている上位表示を達成していて満足のいく結果が出ているというときは、特にです。
書き換えによって順位が下がることがありえます。
ほんのいっときかもしれないし、2、3ヶ月続くかもしれません。
サイトの規模とかクローリングの頻度によって影響を受けます。

参照元のSEO.comの記事では動的URLを擬似静的化する状況を例として挙げています。

たくさんのパラメータが付く動的URLはユーザーにとって覚えづらいし分かりにくい場合が多いです。
書き換えによってシンプルでユーザーフレンドリーなURLを見せることができます。

また、動的URLはインデックスされづらいこともまだあるように思います。

そして最大の問題は重複コンテンツの発生原因になるということです。

Googleは自分たちで処理するから動的URLは静的URLに変えなくていいとしています。
ただこれは「下手に間違った書き換えをするならそのままにしておいたほうが自分たちがうまく処理してあげるから余計なことはするな」という意味もあって、サイト管理者が正しく設定できるならそうしたほうが確実です。

それに僕たち 日本人はYahoo!も相手にしているということを忘れてはいけませんね。

旧URLを新URLに301リダイレクトする

いざ書き換えを実行すると決定したなら、前のURLから新しいURLへの301リダイレクトは必須です。

まったく同じページでもURLがほんの少しでも変わったら、それはまったくの別ページ扱いです。

Googleはこの辺を頑張っていて、URLがぜんぜん違っていてもコンテンツが同じなら正規化してくれるように技術を進歩させています。
この前は異なるドメインに置いてあるミラーページを統一していると思われるケースを経験しました(キャッシュを見ると、もう片方のサイトのURLが表示されていた)。

とはいえ特殊なケースかもしれないし、不確定な要素に頼ってはいけません。

旧URLの情報、特に被リンク情報を新URLに確実に引き継ぐためには301リダイレクトを実装することを忘れてはいけません。

また301リダイレクトで転送設定しておけば、古いURLにアクセスしたユーザーを新しいURLに透過的にアクセスさせることができます。

検索エンジンに対してもユーザーに対しても、URLの書き換え時には301リダイレクトは欠かせません。

301リダイレクトを用いて書き換えするときには、正規表現を使ってなるべくまとめて指定します。

書き換え対象のURLが少ないときにはさして問題になりませんが、数が大量になってくるとサーバーへの負荷が無視できなくなってくることもありえるので、一括処理を目指します。

ただし、正規表現でくくれるかどうかは元のURLに規則性があるかどうかにも関わってきます。
一定のパターンが見つからないとかなり大変です。

あとはどのくらいシンプルな正規表現を作れるかのシステム管理者の技量ですね(伊藤さん、アドバイスお願いします(笑))

XMLサイトマップの送信

書き換え後のURLを記述したXMLサイトマップを送信します。
サイトマップには代表するURLを書かなければいけません。

Googleウェブマスターツールでリダイレクト前の古いURLを書いたままにしておくと、「Googlebot により、サイトで非常に多くの数の URL が検出されました」とかなんとかいって怒られます。

でもこれは知っておけば、労力がかるとか難易度の高い作業ではありませんね。

内部リンクを更新する

これは面倒かもしれません。

内部リンクを新しく書き換えたURLに入れ替えます。

301リダイレクトしているから必要ないと感じるかもしれませんが、301リダイレクトでPageRankが失われる可能性がある以上は直接のリンクを指定しておくべきです(同一ドメインの301でもPageRankが失われるかどうかはハッキリしていませんが)。

またユーザーによってはリンク先のページのURLが変わって戸惑うことも考えられます(ブラウザのウィンドウ下部のステータスバーでリンク先URLを見ているかもしれません。僕は自然に目が行きます。)。

「内部リンク」と書きましたが、可能な限り外部リンクも更新した方がいいでしょう。
こちらもPageRankが失われそうだし、Yahoo!やBingに至っては情報の移転にどのくらい時間がかかるか不安がつきまといます。

自分の管理サイトならば面倒だとしても無理ではありませんね。

もし管理外のサイトであれば、そのサイトの管理者にコンタクトをとって修正してもらわなければなりません。

GoogleウェブマスターツールやYahoo!でのlink:コマンドを使って(linkdomain:の方がいいかな)、どこからバックリンクが張られているかを調べて連絡をとって修正をお願いします。

ただ被リンクの数が多いと大変なのは間違いありません。

優先度を決めてバックリンク元として重要そうなページから進めていったほうがよさそうですね。

重要かどうかは、こういうときはツールバーのPageRankに頼るしかないですかね。
リンク元ページ・サイトのバックリンクやらドメインエイジを調べるのは大変すぎます。

あとは質の高いサイトかどうかを自分の感覚で判断するしかないでしょう。

こう考えると、URLの書き換えってその数が多ければ多いほど労力も時間もかかりそうです。
一時的にせよトラフィックの減少も覚悟しなければならなそうです。

冒頭で言ったように、問題が何も発生していないし発生する可能性もない のであれば無理して実行するのがためらわれます。

でも然るべき理由があって正しく実行できれば、状況は改善してランキングも向上すると参照元の記事には書いてあったことも強調しておきます。