Microsoft Bingがdata-nosnippet HTML属性をサポート開始

[レベル: 中級]

Microsoft Bing が、data-nosnippet HTML 属性サポートするようになりました。

data-nosnippet は、ページ上の特定のテキストをスニペットに使用しないように制御する仕組みです。
2019 年 9 月に Google が発表しました(導入は同年 10 月)。
今までサポートを公式に表明していたのは Google だけでした。

data-nosnippet HTML 属性の利用シーン

data-nosnippet HTML 属性を使うのに適した場面を Bing は例示しています。

  • プレミアムコンテンツや有料コンテンツの保護:ページの検索やAIを活用した体験における発見の可能性や適格性を維持しつつ、購読者限定のテキストや表、メディアをプレビューから除外する。
  • ブランドの評判管理:ブランドイメージに沿ったメッセージを維持するため、コメントや賛否の分かれるレビューをプレビューから除外する。
  • プレビューからの法的な定型文の削除:免責事項やライセンス、Cookie に関する通知を非表示にし、スニペットがコンテンツの価値に焦点を当てるようにする。
  • 古いまたは無関係なセクションの抑制:過去の通知や期限切れのプロモーションを非表示にし、内容の古い要約が生成されるのを防ぐ。
  • スポンサーコンテンツやプロモーションコンテンツの除外:広告やアフィリエイトの宣伝文句、販促用 FAQ を中立的なプレビューから除外する。
  • A/B テストと実験の安定化:テスト中にスニペットが頻繁に変動するのを避けるため、パターンの異なるコピーを非表示にする。
  • 可視性と情報公開のバランス:価値の高いコンテンツは表示しつつ、機密性の高いセクションはクリックしないと見られないようにする。

data-nosnippet を構成したことは僕自身はないのですが、こうして見ると意外に使う場面は多いのかもしれません。

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現状で、data-nosnippet を公式にサポートしているのは、Google と Bing です。
Google の場合は、AI Overview や AI Mode での引用も data-nosnippet で防ぐことができます。

一方で、ChatGPT や Perplexity などの AI モデルでの引用に影響するかどうかは不明です。

業界共通の仕様が制定されるといいようにも思えます。