今日のエントリは検索エンジンがらみのゴシップ的なトピックになります。

BingがGoogleの検索結果を真似して自分たちの検索結果を表示していることが明らかになりました。
※この後説明しますが、正確には「真似して」いるわけでありません。

英語が読めて根性のある人は、ダニー(Danny Sullivan)がSearch Engine Landに書いたこのとても長い記事を読んでください。

ここではあらすじを紹介します(それでも長いかも)。

去年の5月くらいからBingの検索結果がGoogleのそれに酷似しているケースが見られることに、Googleは気付き始めていました。

1つの例がミススペル(入力間違い)による検索結果です。

あるミススペルの検索キーワードが入力された場合、Googleは正しく修正した上で修正したキーワードによる検索結果を返します(Google日本が最近改良した「もしかして」ですね)。

Bingも同じミススペルのキーワードでGoogleと同じ検索結果を返しました。
ところが、Googleとは違ってBingは正しいキーワードに修正していません。
間違ったキーワード(存在しないワード)なのに、適切な検索結果を返しているのです。

さらに去年の10月以降は幅広い範囲の検索で、完全にピッタリではないとしてもBingで検索結果1位のページがGoogleと重なるようになってきました。

そこでGoogleは罠を仕掛けたのです。

ユーザーがまず検索しないようなキーワード、GoogleでもBingでも検索結果が見つからないかもしくはぜんぜん適切でない検索結果を返す100個くらいのほぼ架空のキーワードで検索結果が出るように、人工の検索結果と対象ページを作成しました。
つまり捏造ですね。

そして、Bingツールバーを載せたInternet Explorerを使ってその架空のキーワードでGoogle検索して、検索結果をクリックしました。
20人ほどのGoogleのエンジニアが自宅のラップトップPCからこの実験を行ったそうです。

実験を始めたのが去年の12月17日で、なんと12月31日までにはBingにGoogleと同じ検索結果がいくつか現れ始めたのです。

架空ワードでの検索なので、もともと検索結果がない、または回答になっていないような貧弱な検索結果を返していたのに、Googleが(正しく見える)検索結果を返し始めたら、Bingも検索結果を返し始めたことになります。
しかもGoogleと同じ検索結果を、です。

Googleの検索結果をコピーしているとしか考えられません。

この件に関して、BingのCorporate Vive PresidentのHarry Shum(ハリー・シャム)氏が昨日2月1日に米サンフランシスコで開催されたFarsight 2011: Beyond the Search Boxというイベントでコメントしました。

Bing Searchの公式ブログでも詳しいことをアナウンスしています。

Bingがユーザーのデータを入手して検索結果に反映させているのは事実とのことです。

しかし初めにも言ったように、Googleをコピーしているというのは正しくありません。

つまりそれまで存在しなかったキーワードでユーザーが検索し、検索結果に出てきたページをクリックしたデータをBingは収集して自分たちの検索結果の改良に利用していたのです。

Googleの検索をそっくりそまま真似たというのとはニュアンスが違いますね。

あくまでも、Bingはより適切な検索結果をユーザーに提示するためにユーザーの検索行動を分析して役立てていると主張しています。
それどころかスパイ小説のような隠れ行為をしたGoogleを非難しているくらいです。

IEやBingツールバーの利用規約には標準的なデータを匿名でMicrosoftに送信することがあると書かれていて、それを了承したうえでインストールすることになっているし、自分で送信をオフにすることもできるので法的には問題はありません。

GoogleもGoogleツールバーやGoogle Chromeを使用すると何かしらのデータをGoogleに送っています。
たとえBingのように直接的ではないにしても、入手したデータを何らかの形で使っているでしょう。
たとえばGoogle.comで順位決定のアルゴリズムに組み込まれているウェブページの読み込み時間はGoogleツールバーをインストールしたブラウザから測定しています。

Bingのやっていることが(倫理的に)正しいか・正しくないかは、個人の判断によりますね。
僕は別にいいんじゃないかと思います。
なぜなら適切な結果を返してもらえればそれで十分だからです。

あ、でもBingは使ってないやw

【UPDATE】
面白いことになってます。
『MicrosoftとGoogleがTwitterとブログの上で派手に喧嘩をしている』 – TachCrunch Japan

すでに多くのメディアで話題になっているので詳しい状況はそちらの記事をご覧ください。
『BingのGoogleコピー疑惑にMicrosoftが反論:Googleの出した証拠は「極端な例外」』 – TachCrunch Japan
『グーグル、「Bing」が検索結果を模倣と主張–Search Engine Land報道』 – CNET Japan

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Comments

  1. By on

    記事を読んでもBingの言っていることが少々理解できなかったのですが、BingツールバーからGoogleが用意した架空キーワードで検索を行うと、なぜ検索結果が「Googleと同じ」になってしまうのでしょう???
    架空キーワードで検索しているので、検索ワードの収集と、その検索ワードでどのページがクリックされたかは判断できるでしょうが、Googleが作り上げた偽の検索結果と同じにはならないような気がします。すみません何か理解力が足りないでしょうか…

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    最大限に分かりやすく記事にしたつもりなのでこれ以上分かりやすく説明できないです。
    ようはBingが自分たちで知らなかった検索結果をGoogle検索を覗き見することで入手して、それをBingの検索結果にも表示させたということです。

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