Google検索のスニペットに適切な日付を表示するためのベストプラクティス

[レベル: 中級]

検索結果のスニペットの先頭にそのコンテンツの公開日が表示されることが多くあります。

スニペットの日付

この日付を Google 検索に正しく伝えるためのベストプラクティスをウェブマスター向け公式ブログが解説しました。

前提: 日付は複数の要因で決定される

まず前提として知っておくべきことがあります。

スニペットの日付は、表示される・表示されないも含めて、完全にアルゴリズムによって決められます。

日付の決定には複数の要因が用いられています。
たとえば、構造化データはその要因の 1 つですが、構造化データだけを Google は頼りにしているわけではありません。

したがって、コンテンツ発行者(僕たち)が望む日付を強制的に表示させることはできません。

それでも、より適切な日付をスニペットに表示させるためのベストプラクティスが存在します。

適切な日付情報を Google に提供する方法

細かなことは公式ブログの記事を読んでいただくとして(日本語訳もいずれ公開されるでしょう)、適切な日付情報を Google に提供する方法を完結にまとめます。

  • 発行日または最終更新日、あるいはその両方を Google に伝えることが可能
  • 日付は、ユーザーに見える形でページ上に提供することと併せて、構造化データでも提供することが推奨される
  • ページに記載する日付は、公開日(更新日)であることが明確にわかるようにする。形式は特に定められていないが、たとえば、
    • 公開日: 2019年3月12日
    • 発行日: 2019/03/12
    • 最終更新日: 2019年3月12日 15:32

    とにかく、記事の公開日(更新日)であることが一目瞭然で、しかもユーザーにすぐに見えるところに配置することが大切

  • 構造化データで日付を構成する場合は、CreativeWork のサブタイプでマークアップする。たとえば、ArticleBlogPostingVideoObjectdatePublished(公開日時) または dateModified(更新日時) もしくはその両方のプロパティを追加する。
    AMP 記事の日付指定についてはこちらのガイドラインを、非 AMP コンテンツの日付指定についてはこちらのガイドラインを参照
  • ページ上と構造化データのどちらに関しても、日付は必須。時間は任意――構造化データの日時の指定には、ISO 8601を用いる。時間を追加するときは、正確なタイムゾーンを指定する
  • ユーザーに見える日付と構造化データで指定する日付を一致させる(時間を追加するときは時間も一致させる)。
  • その記事自体が公開された日付もしくは更新された日付を指定する。未来の日付や、コンテンツに書いてある出来事やイベントの日付(たとえば、その交通事故が発生した日やコンサートの開催日)を指定してはいけない。
  • 不適切な日付がスニペットに表示されてしまったときは、誤って取得されそうな日付をページから削除するか最小限にする。

Google ニュースの日付

Google ニュースの日付に関してはこちらのヘルプ記事も参照してください。

記事を大幅に書き換えたときは、新たな日付を設定することができます。
しかし、たいして変更していなかったり、新しい記事に見せかけて読者の関心をひこうとしたりして日付を新しくすることは禁止されています。
また、少しだけ更新した記事を新たに作成して、以前の記事を削除し書き直した記事にリダイレクトすることもガイドライン違反です。

以上です。

スニペットに誤った日付が表示されてしまうというトラブルをときおり耳にします。
こうして Google が明確な施策を提案してくれたのは助かります(もっとも、もっと早く提示してほしかったとも思いますが)。

より適切な日付は、僕たちコンテンツ発行者だけではなく検索ユーザーのためにもなります。
ベストプラクティスに従って、コンテンツ公開日を適切に構成しましょう。

【UPDATED】
日本語記事が公開されました。