[対象: 中級]

この記事では、意味的な繋がりをGoogleに確実に伝える(ことに役立つかもしれない)「hタグ」と「liタグ」の上手な使い方を解説します。

見出しを意味するhタグと項目を列挙するためのliタグに関する特許をGoogleは2010年5月に取得しています。
その継続出願となる特許が先日承認されました。

この件に関して、Googleの特許研究の第一人者であるBill Slawski(ビル・スロースキ)がGoogle+で共有した投稿が情報元になります。

hタグの下に出てくるliタグは意味的に等しく近い

見出しとしての「hタグ」の下に、リスト形式で列挙する項目に「liタグ」が設定されている場合、あとに出てくる項目ほど見た目の距離が見出しから遠くなります。
しかし、見た目の距離が離れていたとしても見出しとの意味的な関係は先頭に出てきた項目と等しい扱いになります。

言葉だけだとわかりづらいので例を挙げます。

フォードの部品

・ハンドル
・キャブレター
・タイロッド
・ヘッドライト
・ブレーキランプ

フォードは自動車です。

「フォードの部品」には、見出しとして「hタグ」を設定していたとします。
その下に続くハンドルやキャブレターなどの各部品はリスト形式として「liタグ」(ここでは「ul」タグのなか)を設定していたとします。
※この記事のHTMLソースでは実際にはタグ付けしていません。

このとき、「フォードの部品」にいちばん近いのは先頭に書かれている「ハンドル」です。
反対に、「フォードの部品」からいちばん遠いのは最後に書かれている「ブレーキランプ」です。

でも、意味的には「フォードの部品」はどちらにもかかっています(正確に言えば、列挙されている項目すべてがフォードの部品)。
先頭か最後かに、フォードの部品という意味において差異はありません。

検索エンジンがテキストコンテンツを理解するときには“近接度”も見ています。
2つ以上の言葉が直接隣り合っているか、それとも間に別の言葉が入っているかどうかですね。
近いほうが“繋がり度”が高いと一般的に言われます。
「複合キーワードは互いに近づけた方がいい」なんていうSEOのアドバイスを聞いたことがある人も多いはずです。

この理論から考えると、先頭に出てくる「ハンドル」のほうが最後に出てくる「テールランプ」よりも「フォードの部品」との結び付きが強いと言えてしまいます。

しかし先ほども述べたように、ハンドルとテールランプはどちらも等しくフォードの部品です。
そればかりか、リストアップされている5項目はすべて意味的に等しくフォードの部品です。

検索エンジンに理解してほしい状態で、リストを書き換えると下のようになります。

フォードの部品

・フォードのハンドル
・フォードのキャブレター
・フォードのタイロッド
・フォードのヘッドライト
・フォードのブレーキランプ

でもこんなふうに書いたら、人間のユーザーにしてみたら「フォード」の繰り返しがしつこいし、検索エンジンにしてみたらキーワードの乱用としてみなしたくなるかもしれません。

見出しに「フォードの部品」と書かれていれば、その下の項目はすべて「フォードの部品」としての意味を持つとGoogleは理解してくれます。

hタグの見出しは、その下のliタグのリストすべてにかかる

hタグで設定した見出しの意味はその下に続くliタグの項目すべてに等しくかかります。
離れているからといって、キーワードを付け足す必要はありません。

この特許の面白いところは、必ずしもhタグの使用に限定していないところです。
見た目が「見出し」として機能していれば、たとえば大きなサイズだったり太字だったりすれば、hタグが指定されていなくても見出しとしてみなすことがあります。

とはいえ、見出しであることを確実に伝えるためにはhタグを使いたいですね。

あくまでも特許上の仕組み

ここまで書いておいてなんですが、認識しておくべきことがあります。
それは、あくまでも特許で取得した仕組みということであって、必ずしもアルゴリズムに実装されているとは限らない点です。

そうは言っても、実装されている可能性がゼロとも言えません。
この特許を継続して更新しているということは今実装していなくても将来実装することも考えられます。

また仮に実装されていたとしても、これによってビッグキーワードでのランキングが跳ね上がるということも絶対にないでしょう。
Googleに意味を確実に理解してもらうための手助けです。

したがってすでに公開しているものを直すことまではしなくても、今後のコンテンツ作成には上で説明したようにhタグとliタグを使ってもいいのではないかと僕は考えます。

2010年にスロースキ氏がこの特許を最初に説明した記事を読んで、この特許に書かれたようにしてhタグとliタグを組み合わせて使うように僕は自分でもやってきたし、クライアントさんにもそのように勧めてきました。

同じようにアドバイスしているSEOコンサルタントも多いのではないかと推測します。

難しいことではなく容易に取り入れられることなので、hタグとliタグの組み合わせをこれからは使ってみてはどうでしょうか。

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Comments

  1. By 河津武志 on

    検索エンジン側の視点に立って、より確実に意味的な繋がりを拾いたいという目的のために、hn+ulやhn+olをこの記事に書いてあるようにみなすのは確かに有益な指針です。

    しかし、どんなタグを使うのかを自由に決められるページ制作側の視点に立てば、確実に意味的な繋がりを示す手段として、定義リストがあります。見出しとul|olの並びをどうみなすかには流行り廃りがあるかもしれませんが、定義リストは普遍的で確実です。

    dt要素とdd要素は意味的に確実に繋がっているので、dt要素とdd要素の並びからdt要素を取り払ってしまうと、取り残されたdd要素だけでは内容が成立しなくなってしまいます。一方、見出し要素は取り払っても、取り残された見出し以外の部分だけで、いちおう内容は成立するでしょう。(もし見出し要素を取り払って取り残された部分の内容が成立しなくなった場合、その取り払ったものを見出し要素としたのは最善ではなかったと言えるでしょう。)

    この記事のフォードの部品の例は、「フォードの部品」を取り払ってしまうと取り残されたリストが・ハンドル・キャブレター・……だけでは、走り書きなのかな?と思える内容になってしまうので、定義リストとしてマーク付けする内容の好例だと思います。

    定義リストを使うのは明示的。見出しとul|olを使うのは暗示的。暗示的だけど人間が見れば繋がりは大体正確に判断できる。けれども機械はそうじゃない。Googleのこの特許は、機械が人間の判断の傾向を真似する一つの方法論。検索エンジンはいくつもの方法論を積み上げて改良して人間の判断にどんどん近づこうとしている。人間なら簡単に読める空気を機械も読めるようになろうと頑張ってる。

    どうして検索エンジンはそんなに頑張ってるのかというと、実際は、見出しと定義リストの使い分けを先に書いたように意識しているようなHTML文書がウェブに占める割合が低いからです。検索エンジンが、ウェブの宝の山から明示されているものだけを拾うのは、勿体ない。だから暗示的なものも拾うように努めているんです。

    「最近の機械は空気が読める子になってきてるから、より暗示的な表現を積極的に行おう」って提唱しますか?私は、それはちょっと滑稽だと思います。「最近の機械は空気が読めるようになってきたけど、まだまだ確実ではないから、より機械に優しい明示的な表現を積極的に行おう」って提唱するのがSEOの考えだと思います。

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