[レベル: 上級]
AI Mode の回答がパーソナライズされるようになっています。
AI Mode のパーソナライズされたレストラン検索
レストラン関連のクエリにおける AI Mode のパーソナライズ機能は 8 月下旬に発表されています。
先月末(9 月末)に独・ベルリンに出張した際に、パーソナライズ機能が有効になった通知を受け取りました。

次のメッセージです。
Personalized for you
Now when you ask for restaurant recommendations in Al Mode you’ll get more relevant responses that use your Search and Maps activity.
あなた専用にパーソナライズ
これからは Al モードでレストランのおすすめを尋ねると、検索やマップのアクティビティに基づいた、より関連性の高い回答が得られます。
実際にパーソナライズが効いていました。
AI Mode の検証で「犬」関連🐕のクエリを繰り返し実行した時期がありました。
どうやら、僕が犬を飼っていると Google は認識したようです。
ベルリン滞在中にいくつかの条件を指定してレストランを AI Mode で探したところ、「Dog-friendly」なレストランも併せて提案してきました。

犬を同伴できたりワンコ用メニューがあるレストランです。
サジェストもパーソナライズ
また、AI Mode のホームページで提案されるサンプルのクエリもパーソナライズされるようになっています。
下部に次の注釈が付いています。
Based on your Google activity
あなたの Google アクティビティに基づいています

1 つ目のサジェストは「OpenAI のコンテンツポリシー」に関連したサジェストです。
ChatGPT 関連のコンテンツを頻繁に利用するし調べることも多くあります。
2 つ目のサジェストは、「(航空会社の)KLM とエールフランス」に関連したサジェストです。
ヨーロッパ方面の出張では、このどちらかを使うことが多く、サイトやアプリをよく利用します。
3 つ目のサジェストは、「アディダスのスニーカー」に関連したサジェストです。
ショッピング検索の検証のためにたびたび検索したことがありました。
たしかに、過去のアクティビティに影響を受けています。
AI Mode のパーソナライズ機能は英語のみ
AI Mode のパーソナライズ機能は今のところは英語で利用した場合だけです。
日本語の AI モードのサジェストは、いつ誰がアクセスしても同じはずです。
パーソナライズされていません。

パーソナライズのバランスが課題
AI Mode のパーソナライズはバランスを取るのが課題だと、開発に関わっている Google の人から最近聞きました。
自分専用にカスタマイズしてくれるのはありがたい時がある一方で、パーソナライズが効きすぎると結果が偏ることもあります。
また、僕の例でも示したように、意図しないパーソナライズが働く状況も発生しえます。
いずれにしても、AI Mode の結果は一律とは限らない実態は把握しておくべきです。
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ちなみに、Gemini でもパーソナライズが有効になっています。
メッセージを受け取りました。

Gemini のパーソナライズについてはまた別記事で。