[レベル: 上級]
米国時間の 2025 年 5 月 20 日に開催された Google I/O では、AI Mode に関する数多くの最新情報が公表されました。
オプトインなしで全米国ユーザーに AI Mode をリリース
米国のすべてのユーザーに AI Mode が提供されます。
これまでは、Search Labs からオプトインしていたユーザーだけが利用できていました。
今後はオプトイン不要です。
今後数週間のうちに、検索ページと Google アプリ検索バーで米国の全ユーザーに AI Mode タブが出現します。
📝すずき補足:発表にはないけれど、AI Mode 用のボタンもか?

AI Mode に今後搭載される高度な機能
今後数か月以内に、いくつかの新しい高度な機能が AI Mode に導入されます。
Deep Search(ディープサーチ)
より徹底的な回答が必要な質問に対して、ディープサーチはクエリ・ファンアウト技術を拡張し、数百の検索を実行し、多様な情報を推論して、専門家レベルの完全に引用されたレポートを数分で作成します。
例示されたデモでは、複数の特定の基準に基づいてサマーキャンプを調査する能力が示されました。
ライブ機能 (Search Live)
Project Astra のライブ機能を統合した Search Live(サーチライブ)により、ユーザーはカメラを使ってリアルタイムで検索と対話できます。
「ライブ」アイコンをタップすることで、ユーザーはカメラを何かに向けて質問できます。
検索が概念を説明し、リソースへのリンクと共に提案を行う学習パートナーになります。
エージェント機能
Project Mariner のエージェント機能が AI Mode に搭載され、チケット購入などのタスクを支援します。
特定の基準に基づいてユーザーは AI Mode にチケットを探すよう依頼できます。
AI Mode はサイト間でオプションを分析し、フォーム入力を処理し、選択肢を提示することで、最終的な購入をユーザーが管理可能です。
この機能は当初、イベントチケット、レストラン予約、地域の予約を対象とし、Ticketmaster、StubHub、Resy、Vagaro などの企業との連携します。
AI ショッピングパートナー
AI Mode が実現する新しいショッピング体験です。
Gemini モデルの機能と Google のショッピンググラフを組み合わせ、ユーザーがインスピレーションを得るために閲覧し、検討事項を考え、商品を絞り込むのに役立ちます。
ユーザーは、自分の画像を 1 枚アップロードするだけで、数十億のアパレルリストからバーチャル試着できます。
また、エージェントによるチェックアウト機能により、ユーザーは AI Mode に、価格が適切になった際に Google Pay 経由で商品を代理購入させることができます。
パーソナルコンテキスト
過去の検索に基づいてパーソナライズされた提案を AI Mode が提供するようになります。
ユーザーは、Gmail などの他の Google アプリを接続して、旅行計画や好みに基づくレストランやイベントの提案など、より多くの個人コンテキストを取り込み、カスタマイズされた結果を得ることもできます。
個人コンテキストが使用される際にはユーザーに通知され、この接続はユーザーが制御できます。
カスタムチャートとグラフ
特にスポーツや金融関連のクエリに対して、複雑なデータセットを分析し、カスタムで視覚化した要素を AI Mode が作成する機能です。
たとえば、スポーツチームのホームでの有利性を比較し、インタラクティブなグラフを生成できます。
この記事で紹介した、I/O で発表された AI Mode の新しい高度な機能は、今後数週間から数か月以内に Search Labs の AI Mode で試験的に提供される予定です。
オプトインすることで利用できます。
欲しい情報を検索で探すという単純なタスクを大きく超えた機能を AI Mode が提供するようになります。
多くの機能が、使い慣れた Google 検索からシームレスに利用できるというのが Google の強みになりそうです。
ただ、オプトインが不要になったとはいえ、AI Mode が利用できるのは米国だけという条件に変更はありませんでした。
I/O で、米国・英語以外への地域・言語への展開が発表されるかなとも想像していたのですが、まだ先になりそうです。
高度な新機能を試せるようになったら、あらためて使用感を共有します。