短時間、ごくわずかの500エラーであれば無視可能。Google検索に悪い影響は出ない

[レベル: 初級]

サーバーエラーは、インデックスからの消滅など時として重大な問題を引き起こします。
しかし、サーバーエラーはサイト運営につきもので、ごく短時間だったり僅かだったりすれば検索に悪い影響を与えることはありません。

500エラーはクロール中に普通に発生する

SEO系のフォーラムに次のような質問が投稿されました。

新しいスクリプトを展開する際にほんの数ミリ秒ですがアクセスできない瞬間が発生して、サーバーが500エラーを返します。
404を返すよりは500のほうがマシだと思うのですが、それでもSEOに悪い影響が出ることはないですよね?

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)がコメントを書き込みました。

サーバーエラーは発生するものだ。本当に短いものなら大した問題ではない。
前もって対応できるのであれば、503を返すのが技術的には望ましい(一時的なエラーであることを明示できる)。
でも、500エラーはクロールで普通に起こるものでもある。

短期間、わずかのサーバーエラーは無視できる

Search Consoleのクロールエラーに、1桁台のサーバーエラーの発生がレポートされていることは決して珍しくありません。

代表的なサーバーエラーには、HTTPステータスコードが500のエラーがあります。

500サーバーエラー

大量に発生していたり常時発生しているのであれば、原因を特定し対処の必要が出てくるでしょう。
しかし、ごくわずかだったり、実際にブラウザでアクセスして(あわせてFetch as Googleで検証して)正常にページが返されるのであれば心配はいりません。
無視できます。
※上のキャプチャのエラーはたった1つですが、最近から絶えず発生するようになっているので念のため詳しく調べたほうがいいかもしれませんね。

早朝に行われることが多い、サーバーの保守のための再起動や、CMSのアップデートに伴うメンテナンスモードなどでサーバーに数秒間アクセスできない瞬間が生じることがあります。
そのタイミングにたまたまGooglebotがクロールしてきたら、サーバーエラーのステータスコードが返ってきてSearch Consoleに記録されることでしょう。

これ以外の状況でも、短期間、わずかのサーバーエラーは普通にありえることです。
たいした問題になりません。

ただし、ミューラー氏が言うようにあらかじめ予定されている数時間以上のメンテナンスであれば、503のHTTPステータスコードを返すのが適切な対処です。
503を受け取った検索エンジンのクローラは、そのページのインデックス状態には手を加えずしばらくした後に再訪問します。