Googleで、関連性に乏しく品質が低い検索結果を発見したときはどうすればいいのか? Google社員からのアドバイス

[レベル: 初級]

関連性に乏しく、品質が低い検索結果を発見したときはどうすればいいのでしょうか?
特に、自分のサイトよりも明らかに劣っているサイトが上位表示している状況に遭遇したときは心穏やかではいられないでしょう。

Googleのジョン・ミューラー氏はフィードバックを送るようにアドバイスしました。
フィードバックは検索品質の改善の大きな手助けになるからです。

間違った検索結果を発見したときの対処方法

Googleのウェブ検索でマップの間違った結果が表示されている状況への指摘がヘルプフォーラムに投稿されました。

ミューラー氏は次のように説明しました。

一般的には、マップ(ローカル)とウェブ検索の結果は分離している。並べたりランク付けしたりするのに異なるアルゴリズムを使っている。

そういうことが役に立つときがあり、たとえばどちらかの結果で表示されるチャンスを小規模ビジネスに与えられる(誤ってそうなってしまうことも確かにあるが)。

(技術的だったりそのほかの点で)正しくやれていないことが多くあるにもかかわらず、検索でサイトが上位表示することがときどきある。完璧なサイトというのはほとんどないので、そういうことに私たちはうまく対応しなければならない。最も関連性が高い検索結果をユーザーに提供しようとしている。

可能であれば、ときには技術的に間違っている状況を無視することがあるし、ときには不正な企みを無視することがある(たとえば、キーワードの乱用を認識しても、単に無視するだけのこともある)。

だからといって、技術的に間違ったやり方でサイトを作るべきだという意味ではない。しかし同時に、技術的には正しいけれどそのほかのことがメチャメチャなサイトを作っても、必ず検索で1位になるということでもない。

間違っていて壊れているような検索結果の報告は大歓迎だ。エンジニアに提供できる最高のフィードバックにもなる。

特に、一般的によく検索されるクエリに対して、明らかに間違っていたり関連性が低かったりする結果ばかりの検索結果ページはとても助けになる。なぜかというと、エンジニアたちが効率的に時間を利用できる、より広範な問題を露呈してくれるからだ(一方で、非常に特有なクエリにおける1つのURLの問題は、思うほど役立つものではない。報告しても、明らかに、エンジニアの時間の有効活用ではないことがある)。

検索結果ページの下にあるフィードバックリンクを使って、問題を報告することができる。直接私に送ってもいい(よければ、Google+のプラベートメッセージで)。こうしたフィードバックはものすごく役に立つ。フィードバックする際には、再現方法と問題箇所を示してほしい。

あなたやクライアントのサイトよりも順位が下のはずのサイトが、上にいる検索結果を見たなら、その検索結果かそのサイトについて教えてもらってかまわない(もしスパムっぽいなら、スパムレポートから報告する)。

ただし、すぐの対処は保証できない。検索結果の改善には一見すると非常に長い時間がかかることもある(特に、せっかちな人にとってはw)。

私たちに報告したあとはそうした他人のサイトに意識を向けずに、私なら、自分自身のサイトにエネルギーを注ぐだろう。自分のサイトには自分で取り組めるけれど、他人のサイトには関与できない。

自分よりも上位に表示される”間違った検索結果”を見るのはイライラすることだというのはわかる。だが自分のサイトの改善に費やす時間は将来の投資だ。ソーシャルメディアやオフラインプロモーション、広告など検索以外でも、ユーザーがどうやってサイトにたどり着こうが、価値あるものになる。

関連性・品質に問題がある検索結果はGoogleにフィードバック

関連性に乏しかったり、品質が低かったりする検索結果を発見したときは、Googleにフィードバックを送ることができます。
検索結果ページのいちばん下にリンクがあります。

検索結果のフィードバックリンク

検索結果のフィードバックリンク
※Googleアプリの場合は、左上の”ハンバーガーメニュー”の中にある「ご意見・ご要望」からフィードバック

検索結果からのフィードバックは実は非常に重要です。

先日の日本語独自の検索品質向上のアップデートも、検索結果のフィードバック経由の意見が原動力の1つになったと聞いています。

ユーザーに危害を与えたり児童ポルノだったりするような重大な問題でない限りは、直ちに対処されるわけではありません。
しかしながら、送られてきたフィードバックは人間のスタッフによって必ずチェックされ、必要に応じて検索品質の改善に役立てられます。

僕たちも協力して、Google検索をより良いものにしていきましょう。