Indexing APIは求人情報だけに利用され他エリアへの展開予定なし。普通のページに実装してもメリットなし

[レベル: 上級]

求人情報を掲載したページを即座にインデックスするための仕組みとして、Indexing API を1週間少し前に Google はリリースしました。

Indexing API が有効なのは、求人検索向けの JobPositing 構造化データをマークアップしたページだけであり、それ以外のページへの拡大の予定はないとのことです。
また求人情報ではないページにIndexing API を実装してもメリットは何も得られません。

求人以外のエリアへの展開予定なし

求人 (Job Positing) 用とはいえ、“Job” のように求人を想起させるような言葉は “Indexing API” には含まれていません。

それに公式ドキュメントでは、JobPosting 構造化データがマークアップされた求人ページのクロール対してだけ現在は使われると書かれています。

Currently, the Indexing API can only be used to crawl job posting pages with job posting structured data.

※強調は僕による

こうしたことから想像すると、ほかの分野でも Indexing API を利用する予定があるのだろうと勘ぐりたくなります。

しかしながら、今のところそうした予定はまったくなさそうです。
まずは、即時性が重要になってくる求人情報において、リアルタイムのインデックスがどのように機能するかを確かめるとのことです。

求人情報以外のページで実装してもメリットなし

求人情報以外のページで Indexing API を実装してもメリットは何にもありません。

あわよくばリアルタイムでインデックスされるのではという期待が持つ人がいるかもしれませんが、適用されません。
あくまでも、JobPosting 構造化データをマークアップしているページのクロールだけに利用されます。

I/O 2016 で発表された Real time index とは別もの

2016年5月の Google I/O で Real time index というリアルタイムインデックスの API の導入が発表されました。
数か月後に、速報ニュース系コンテンツ向けの “Search live coverage carousel” という機能でこの Real time index の試験が確認されています。

Real time index はその名称と、リアルタイムのインデックスという点で、今回導入された求人情報向けの Indexing API と同一の仕組みとも考えられました。
ですが、両者はまったくの別ものとのことです。

リアルタイムのインデックスを実現できる仕組みは非常に興味をそそります。
でも、求人情報以外の分野への展開は当面は期待できなさそうです。