【May 2020 Core Update】Googleがコアアップデートを実施。大きな順位変動が発生か?

[レベル: 中級]

範囲にわたるコア アルゴリズムのアップデートを 5 月 4 日(太平洋夏時間)に Google は実行しました。

比較的大きな順位変動が発生している模様です。

2020 年 2 回目のコア アルゴリズム アップデート

“May 2020 Core Update” は、2020 年 2 回目の広範囲なコア アルゴリズム アップデートになります。
1 回目は 1 月に実施されています。

今回もアップデートを事前告知し、数時間後に展開を始めました。
通常のコア アップデートのように、展開の完了には 1 〜 2 週間ほどかかるだろうとのことです。

大きな順位変動が発生か?

展開直後は気付くような順位変動はありませんでした。
しかしながら、一夜明けると普段には見られない大きな変動が発生している模様です。

大きな順位変動の発生

コア アップデート対応

順位変動が発生するにせよしないにせよ、通常は特別な対応はコアアップデートには必要ありません。

それでも、もし今回のコアアップデートが原因で検索トラフィックが減ったと判断したのであれば、コアアップデートについて Google が解説した記事を読むといいでしょう。

このブログで僕が書いた次の記事も参考になるかと思います。

コア アルゴリズムとは?

最後に小話を書きます。

コア アルゴリズム (Core algorithm) やコア アップデート (Core Update) ってそもそも何なの? と疑問に思っているひともいるかもしれません。

コア アルゴリズムという検索アルゴリズムが存在するわけではありません。
「マーケティング用語」みたいなものだと、Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は言っていました。
僕たちに向けて作った言葉ということですかね。

コア アルゴリズムはベビー アルゴリズムの集合体

ゲイリーはかつてこんなふうにコア アルゴリズムを表現しました。
関連性や品質を全般的に評価するアルゴリズムがいくつも存在し、それらをひっくるめてコア アルゴリズムと表現しているのだと思われます。

たとえば、かつては単独のアルゴリズムとして存在していた Panda アルゴリズムPenguin アルゴリズムは現在はコア アルゴリズムに組み込まれています。
PageRank アルゴリズムもコアアルゴリズムの 1 つでしょう。

一方で、コア アルゴリズムには含まれず、特定の要因を評価するアルゴリズムも存在します。
スマホ対応しているかどうかを判断するモバイル フレンドリー アップデートや、ページの表示速度を評価する Speed Update が一例です。

コア アップデートの告知をよく読むと、“a broad core algorithm update” と “broad”(広範囲な)という単語が必ず入っています。
小規模なコア アップデートは、普段から実行されているようです。
通常は告知されません。
変動もさほど発生しません。

ところが、“broad” なコアアップデートは大きな変動が発生することが予想されるため、僕たちに教えてくれるのです。

broad core algorithm update は年に数回実行されます。
冒頭で触れたように、今回の “May 2020 Core Update” は 2020 年 2 回目の broad core algorithm update です。
broad なので、大きな変動が発生します。

【UPDATE (2020/5/19)】
コアアップデートの展開が完了したとアナウンスがありました。