知っておくと便利なGoogleのglパラメータとhlパラメータ

Googleが1つのドメインから3つ以上のページを同時にSERPに表示するようになったアルゴリズム変更を伝えた記事を見た読者さんから質問を受けました。

記事にあるスクリーンキャプチャのSERPと自分が検索したときのSERPがぜんぜん違います。自分の場合は、アメリカ自然史博物館のページは2つしか出てきません。どうしてですか?

確かに、僕が検索した「exhibitions at amnh」と普通に検索した「exhibitions at amnh」では検索結果が違います。
※リンク先はIEでは見れません。

僕の環境ではどちらで検索してもアメリカ自然史博物館のページは7個出るものの、2つめの検索結果には1つめの検索結果にあるようなサイトリンクは出ません。

理由はいくつか考えられますが、いちばん大きな理由は検索者のいる場所です。
2つめの検索はあなたのいる場所から検索した時の結果で、僕がキャプチャをとった1つめの検索は「アメリカ」から検索した時の結果です。

と言っても、実際にアメリカから検索したわけではありません。
僕は日本に住んでいます。

“gl”パラメータ

国を指定するパラメータを付けました。

“gl”パラメータです。

このパラメータは、国や地域を表すコードを指定することでその国や地域から検索した状態を作り出すことができます。

1つめの検索には”&gl=US“を検索結果のURLに追加しています。
するとアメリカから検索した検索結果を見ることができるのです。

USをUKにすればイギリスになるし、CAにすればカナダ、AUにすればオーストラリアになります。
完全に同じになっていると断言できませんが、ほぼ同じ結果になっているはずです。

Google.co.jpやGoogle.co.ukのように各国版のGoogleではなく、Google.comで検索した場合は検索者のいる場所(正確には使っているPCのIPアドレス)で検索結果が調整されます。

その国での検索結果が知りたいときは、glパラメータを付けるといいでしょう。

glパラメータは以前にもエントリしたように、外国にAdWords広告を出稿している広告主が広告の表示具合を調べるのにも役立ちます。

国コードはこちらに一覧リストがあります。

“hl”パラメータ

もう1つ知っておくと便利なパラメータをお伝えします。
知っておくと便利というより、絶対に知っておくべきです。

それは“hl”パラメータです。

hlパラメータはページを表示する「言語」を指定します。
通常はブラウザで設定されている使用言語を見て、適切な言語でのページを表示します。
Googleウェブマスターセントラルのヘルプページにアクセスすると、もし日本語を普段使っているなら、日本語のページが表示されるはずです。

でも、このリンクからアクセスすると英語のヘルプページが表示されます。

このリンクからアクセスするとドイツ語で、このリンクからアクセスすると…、読めない。w

察しの付く人はブラウザのアドレス欄を見たことでしょう。
“hl”パラメータで言語を指定しました。

英語は”en”、ドイツ語は”de”、韓国語は”kr”です。
日本語は”ja”です。

ヘルプページにはフッターに言語切替のドロップダウンリストがあるのでそれを利用することができますが、言語切替の機能がないページでも”hl”パラメータなら言語切替が可能です。
※指定した言語に翻訳されたページがなければ見れません。

たまに、GoogleウェブマスターツールやAdSenseなどGoogleのページにアクセスして英語ページが表示されてしまって焦ることがありませんか?

そんなときは、”&hl=ja“をURLの末尾に付けることで日本語化できます。
※他にパラメータが付いていない素のURLの直後に付ける場合は”?hl=ja”になります。例で見せたヘルプページの場合がそうです。

Googleが新機能をリリースした時、日本語では利用することができず英語だけのケースが頻繁にあります。
そんなときは、”&hl=en“を付ければ いとも簡単に英語のインターフェイスに変更できます。
わざわざ設定ページに移動して言語を切り替えるまでもありません。

言語コードの一覧リストはこちらで参照できます。

“gl”パラメータと特に”hl”パラメータは知っておくと、Googleのサイトにアクセスしている時にとても役に立ちます。
ぜひ覚えておきましょう。

僕は辞書登録して、「hl」と入力して変換すると「&hl=ja」と「&hl=en」が出てくるようにしてあるくらいです。