ビデオSEOのTIPS:検索エンジンのために文字化する

動画コンテンツの作成に力を入れて始めているサイト管理者が増えてきていることだと思います。

ビデオはECサイトのコンテンツ量の増強に役立つし、何よりもGoogleが動画コンテンツを求めています。

出来のいい動画を作ることができれば、有益なコンテンツになるし、コンバージョン率が上がるし、検索エンジンからのトラフィック増加も期待できるしいいことづくめです。

そこで今日は、「検索エンジンからのトラフィック増加」のためのビデオSEOのTIPSを紹介します。
といっても何も難しいことはありません、誰でも簡単にできます。

それはビデオの中身を「文字化」することです。

つまり“トランスクリプション(Transcription)”を作成するのです。

たとえばインタビューのビデオであれば、インタビューされている人が話していることをビデオの下に文字コンテンツとして書くことができます。

Googleは、ビデオの中で話されている音声を文字化してインデックスする技術の向上に取り組んでいますが(YouTubeのビデオで、タイトルやディスクリプションになくて、会話中の言葉で検索に引っかかるビデオも存在します)、すべての音声を適切に聞き取るようになるにはまだまだ時間がかかるはずです。

したがって検索エンジンのためにテキストコンテンツを準備してあげることは、動画コンテンツのSEOにおおいに役立ちます。

また人間のユーザーにとっても役に立ちます。
どんな内容のビデオなのか、文字が書いてあればさっと“すくい読み”して、見るべきかどうか判断する材料になります。
もし勤務時間中で音を出せないときは、ビデオを再生しなくても中身を知ることができます。

僕はSEO関連の英語のビデオを見ることが多いのですが、リスニングが十分とは言えず、そんなときにトランスクリプションがあるととても助かります。

SEOmozは、White Board FridayといってSEOレクチャーのビデオを毎週金曜日に公開しています。

White Board Frideay

ビデオの下には完全なトランスクリプションが書かれています。
SEOmozはアメリカでもトップのSEOコンサルティング企業なので、テキスト化しているのはSEOを多分に意識しているからでしょう。

また、検索エンジンマーケティング業界の著名人にインタビューしたビデオをコンテンツにしているWebProNewsは、トランスクリプションではありませんが重要ポイントを中心に要約した文字コンテンツを載せています。

WebProNews

書き取りは意外に骨の折れる作業です。
でもせっかく作った動画コンテンツですから、最大限に活用したいものです。
ビデオの公開と同時にトランスクリプションも公開しましょう。

なお、YouTubeなどの動画投稿サイトで第三者が公開しているビデオを自分のサイトに貼り付けることは、埋め込みコードが公開されていれば問題ありませんが、そのトランスクリプションを自分のサイトにコンテンツとして書きこむことには問題があるかもしれませんので、作成者に許可を得るなどしたほうが安全でしょう。