Googleがtitleタグを修正する原因が明らかになった

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検索結果に表示されるページのタイトルが、HTMLに記述したtitleタグとは異なりGoogleによって勝手に変更されてしまうことがあります。

このブログでもGoogleによるtitleタグ書き換えについて何度か記事を書いてきました。

titleタグが修正されてしまう原因は多少は分かっているものの、合点がいかないことも多く対処が難しいのが実情です。

ウェブマスターからの問い合わせやクレームが多いのか、ウェブマスター向け公式ブログでついにtitleタグの書き換えについて説明がありました。

ヘルプページが更新されていてタイトルの作られ方に関してより詳細な説明がなされているのでこちらを元にポイントをまず解説します。
※残念なことにこの記事を書いている時点では日本語ヘルプは古いままです。

  • すべてのページにtitleタグを記述する
    ページタイトルのもっとも主要なソースはtitleタグ。すべてのページに必ずtitleタグを記述する。
  • titleタグの記述は具体的で簡潔にする
    トップページのtitleタグが「ホーム」のように曖昧なのはよくない。不必要に長かったりくどくどと冗長だったりするのもよくなくて省略されることがある。
  • キーワードをつめ込まない
    同じ単語や語句を何度も繰り返してはいけない。「Foobar, foo bar, foobars, foo bars」のようなタイトルはユーザーに不親切だしキーワードスタッフィングとしてGoogleにはスパムに見える
    ※「引越し、引越 、引っ越し、ひっこし」みたいなイメージです。
  • 繰り返しの定形のtitleタグを避ける
    具体的で他と区別できるtitleタグを記述する。すべてのページが「激安セール実施中」のようだとユーザーは区別がつかない。
    ほんの一部分だけが違う長いtitleタグもよくない。たとえば、「“バンドの名前” – ビデオ・歌詞・ポスター・アルバム・レビュー・コンサート」のようにバンドの名前の部分だけを入れ替えてあとは役に立たない情報ばかりなのはよくない。解決策の1つは、ビデオや歌詞などのワードがそのページに書かれているときだけそれらを含めて、ページに実際に書いてある内容を動的に反映させること。または簡潔な「バンド名」だけにして、meta descriptionで内容を説明する。
  • タイトルをブランドにするがコンパクトにする
    「◯◯ソーシャルサイト – 人々が出会い集う場所」のように、サイト名にプラスしてサイトの説明をtitleタグに入れるのは理にかなっているが個々のすべてのページに入れると読みづらくなるし、同じ検索キーワードで複数のページが出てきたときに繰り返しになる。こういうときは、titleタグの最初または終わりにサイト名だけを入れるといい。そして「−(ハイフン)」、「:(コロン)」、「|(パイプ)」などを使ってtitleタグのその他の部分を区別できるようにするといい。
    例: <title>◯◯ソーシャルサイト: 新規アカウント作成</title>
    ※記号は見やすいように“全角”で変換してます。僕は“半角”を使う派です。
  • 検索エンジンのクロールを拒否しない
    robots.txtでGoogleをブロックしても検索結果に出すことがある(※詳細はこちらの記事で)。この場合は他のサイトから張られているアンカーテキストなどサイト外のコンテンツに頼ることがある。

ページタイトルを決定する主要な要素はtitleタグですが、ページによってはどんなクエリに対しても1つの同じタイトルが最適とは限りません。

ユーザーが関連のあるページだと認識しやすくするために、代わりとなるページタイトルをアルゴリズムが自動で生成することがあります。

タイトルを修正したほうがクエリに対して関連性がより増し検索結果のクリック率が向上することがGoogleのテストで示されているそうです。
そのほうがユーザーにとってもウェブマスターにとってもメリットがあり、修正の半分はこれが理由になっています。

titleタグを「ホームページ」にするとか全ページを同じtitleタグにするとか、ましてtitleタグを記述しないなんていうのは僕たちにはありえませんね。

それでもtitleタグの(不適切な)書き換えに悩み続けてきました。

更新したヘルプで特に気にかけたいのは次ではないでしょうか。

  • 長すぎるtitleタグ
  • キーワードの詰め込み・繰り返し
  • ほんの一部分だけを入れ替えた定形のtitleタグ
  • トップページに付けた「サイト名+説明文」のサイトタイトルを他のすべてのページにも付けること

思い当たる節があるのではないでしょうか?

すべてクリアしているページでもtitleタグの書き換えが今でも発生していることがあるかもしれません。
それでも意味不明&余計なお世話の書き換えは以前と比べればずいぶんと減ったように感じています。
あとはアルゴリズムの改善に期待するしかないと僕は思います。

理由がまったく分からず自分が望まないタイトルに勝手に書き換えられるのはフラストレーションがたまりますが、今までになかった詳細情報が提供されたのは嬉しいことですね。

またGoogleウェブマスターツールでは改善の余地のあるtitleタグがレポートされます([診断] – [HTMLの候補]から)。

ここに新たな項目が加わっています。

Googleウェブマスターツールでのtitleタグの診断

以前は5種類もなかったですよね。

ここにレポートが出ていたらそのページのtitleタグをチェックしましょう。