META Descriptionは誰のためか

今さら言うまでもないことですが、SEOは、Search Engine Otimizationの略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」です。

日本語に訳しても、まっとうな一般人の方々には意味の分からない言葉ですが(笑)、検索結果での上位表示を目的にする一連の取り組みですね。

SEOは、サーチエンジンを相手にするものと思われがちですが、検索者つまり人間を意識することも忘れてはいけません。

そのうちのひとつが、Meta Descriptionタグです。

Meta DescriptionタグはMeta Keywordsタグと共に検索ランキングにはほとんど影響を与えないと言われています。
Yahoo!やMSNは、多少順位決定のアルゴリズムに組み込んでいるようですが、Googleは考慮に入れていません。

Meta Keywordが順位決定に影響を与えないのは米裁判所も認めてしまったほどです(真偽はともかくとして)。

Meta Descriptionもランキングに影響を与えないと言うのは、Googleの社員も発言しています(こちらも鵜呑みにはできませんが)。

…it’s still true that meta descriptions don’t affect your ranking in search results.
Webmaster WorldでのGoogle Webmaster Tools teamのSusan Monica女史のコメント

しかし、だからといってMetaタグを完全に無視していいということには繋がりません。

理由のひとつは、検索エンジンはGoogleだけではないから。
特に日本ではヤフーの方がシェアが上ですから、Metaタグを順位付けに使っているだろうヤフー対策のためにも、Metaタグはきっちり記述したいものです。

そして、もっと重要なポイントがあります。

検索者の目を引かせ、クリックさせるのに影響を与える」ということです。

Googleに限らず、YahooもMSNもMeta Descriptionは、スニペットとして、検索結果でリストされたウェブページの簡単な説明文に利用されます。

検索者がこのページには、自分の欲しい情報が存在すると思わせるような説明文があれば、順位が下だとしてもクリックされる率が上がります。

あなたも自分で検索したときのことを思い出してください。

説明文を必ず見るはずです。
そして、自分の目的にマッチしたページを優先的に閲覧するのではないでしょうか?

検索キーワードに対して適当ではないMeta Descriptionが記述されていた場合、本文のテキストコンテンツからふさわしいと判断された部分が、スニペットとして採用されます。

この現象を逆手にとって、あえてMeta Descriptionを記述せずに、スニペットをサーチエンジンに作らせるという技もあります。

ただ、固有のMeta Descriptionがないと、メインインデックスから消えていく傾向にあるそうです。

…without a unique meta description in the page source, that url stands more of a chance of sliding out of the main index.
Webmaster Worldでのアドミニストレータtedster氏のコメント

結局、Meta Descriptionはサーチエンジンを相手にしたSEOの効力はほとんど期待できないとはいえ、決してないがしろにしていいものではありません。

Meta Descriptionの内容によっては、トップ表示できなくてもトップのサイトよりもアクセスを稼ぐことが十分に可能です。

Meta Decriptionタグの上手な作り方については、過去のエントリーを参考にしてください。

Meta DescriptionでGoogle SEO対策
Google SEO対策Video講座 – Meta Descrpitionタグ編

P.S.
Meta Descriptionタグ同様に、Titleタグも検索エンジンよりも検索者を意識して書くべきです。
Meta Description以上に、検索結果でのページタイトルはインパクトが大きいです。

「タイトルには、キーワード以外の余計な言葉を含めたくない」という気持ちが、SEOを意識するときにあるでしょう。
ですが、クリック率を上げるためにはキーワード以外の言葉も含めなければならない、という現実もあります。

こんなふうに検索エンジンを意識すべきか、人間を意識すべきかというジレンマに陥ったときは、人間を優先すべきだと主張します。

Titleタグの重み付けが以前に比べて低下していると指摘するSEOエキスパートも存在しますし、いくら1位表示できたとしても、クリックされなければ意味がありません。

実際に見てもらってなんぼのSEOです。(笑)