302リダイレクトって、いつ使うの?

301リダイレクトの使い方について、何度か解説しています。

301リダイレクト」によく似た転送として「302リダイレクト」という仕組みがあります。

301は「Permanently(永久に)」移動する時に使うのに対して、302は「temporarily(一時的に)」移動する時に使います。

サイトを完全に移転する場合でも、「最初は一時的に302でリダイレクトして、しばらくした後301で完全にリダイレクトする」のがいいという指南もあるようですが、現在では初めから301リダイレクトで転送するのが適しているようです。

そもそも「一時的」って、どのくらいの期間でしょう?

WebmasterWorldのtedster氏が、先日ラスベガスで開催されたPubConというSEMカンファレンスで、GoogleのMatt Cutts氏に尋ねたところ、次のような回答を得たとのことです。

Anything more than a week or two and you should use a 301 – otherwise the 302 will complicate things for you.


“1,2週間より長くなりそうなら301を使うべきだ。きみの場合、302はややこしくなりそうだ。”

もともとの質問をしたメンバーは、一時的な転送を行うものの「一時」がどのくらいの期間になるのか決まっていないそうです。

したがって、すべてのケースで302ではなく301を使うべきだということではありませんが、期間が1,2週間以内と決まっていれば302、それよりも長期に及ぶ可能性があるのならば301と考えてよさそうです。

301で転送すると転送先のドメインに情報が引き継がれます。
引継ぎが終わるまで、しばらく(おそらく最短でも2,3週間)時間がかかります。
301を解除して、情報が元のドメインに戻るのにもまた時間がかかります。

それでも、リダイレクトを使った不正が行われていることを考慮すると、301を利用した方がいいともtedster氏は付け加えています。