301リダイレクトで受け渡されるPageRankや処理にかかる時間

[対象: 初〜中級]

WebmasterWorldの管理者が、301リダイレクトの振るまいについてちょっとした情報をコメントしています。

知っておくとよさそうなことばかりなので紹介します。

  • 301リダイレクトは、元のPageRank(とリンクが持つその他の影響力)のほぼすべてを普通は転送するがすべてではない。
  • 転送がまったく発生しない状況もある。たとえばランキングを操作する企てがあるかもしれないことをGoogleのアルゴリズムが検出したとき。
  • 統合までにどのくらい時間がかかるかは保証されていない。すぐに変化することもあれば何週間もかかることもある。
  • どのくらいの数のURLをリダイレクトしたかと過去に多くのリダイレクトを行ったことがあるかそれとも不変だったかで違いが出てくるように見える。
  • 301リダイレクトは非常に重要で便利だが不用意に扱ってはいけない。

SEOのコンサルティングやサーバーの管理をやっていたりして数多くのサイトのリダイレクトを見てきた人なら、どれに対しても「そうそう」と賛同できるのではないでしょうか。

301リダイレクトによってPageRankが失われることはGoogleのMatt Cutts(Matt Cutts)が数年前に明らかにしました。

ただPageRankの喪失を心配して301リダイレクトを使わないという選択肢は通常ありえませんね。
URLの変更には301リダイレクトがもっとも適した手段です。

ちなみにもう1人のフォーラム管理者(WebmasterWorldの創設者)は、PageRankの減少はサイト間・ドメイン間のリダイレクトで発生し、サイト内のあるページから別のページヘのリダイレクトではすべてのPageRankが渡されると思うと書き込んでいます。

この辺りはどうなんでしょう。
僕は信頼できる情報を持っていません。
※海外のカンファレンスでGoogleの人や向こうのSEOエキスパートたちに質問したことがあるけれど、失われるPageRankは些細な量で気にするべきではないと相手にしてもらえなかった。

301リダイレクトの処理が完了する時間もよく問題になりますね。

1本や2本ならそれこそ数日で置き換わることがあります。
ですが、何千、何万という大規模なリダイレクトでは1ヶ月以上かかることもありますね。
新旧の両方のURLが検索結果に出てくるのを見たことがある人もいるでしょう。

301リダイレクトを認識するにはまず最初に元のURLにGooglebotがアクセスする必要があるので、規模が大きいサイトでは時間がかかることが十分に予想できます。

301リダイレクトは便利なゆえに、乱用・悪用されがちです。

ECサイトで、商品が販売終了したため削除した個別ページをすべてトップページにリダイレクトするとか不動産サイトで契約された物件ページをトップページにリダイレクトするとかは301リダイレクトの本来の効果が起こらない可能性が高そうです(そもそもユーザーにとって不親切)。

期限切れした中古ドメインを取得してメインサイトに301リダイレクトするという不正行為は手動処置の対象に完全になりますね。

301リダイレクトで自分はこんな経験をしたというのがあればぜひ教えてください。