新規ドメイン vs. オールドドメイン 〜 歴史がある古いサイトだからといって上位表示は保証されない

[対象: 中級]

古くから運用してきた歴史があるサイトで上位表示していたからといって、そのままの状態でそのランキングが永遠に保証されるわけではありません。

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、ウェブマスター向けの動画で説明しました。

古いサイトが上位表示を保つためにはどうすればいいのか?

僕が、14年間運営しているサイトの所有者だったとしてアドバイスするなら、サイトを何度も新たな視点で見直してみることだ。

いろいろなサイトに検索結果から訪問したときに、15年間運用されていたとしても、もう何年もの間テンプレートも更新していなければレイアウトも更新していない、何にも更新していないサイトがときどきある。率直に言うと、昔ながらの古めかしいサイトに見える。ユーザーはあまり気に入りそうじゃない。

だから、歴史がある、確立した立派なサイトを運営していたとしてもその栄光がずっと続くと思わない方がいい。

「よし! 1位になった。すべて完璧だ。」とは思わない方だいいだろう。なぜなら、新しいサイト、行動が素早いサイト、貪欲なサイト、もっと優れたユーザーエクスペリエンスを追求しているサイトというのは成長し続けるからだ。

時とともに、状況に合わせて変化し発展し動かなかければ、そういったサイトに抜かれてしまう。

確立されたサイトだから、長い間運用しているからというだけの理由で、自動的に上位表示を保てるとは僕なら思わない。

多くの新しいサイトやビジネスが古いドメインを追い越すのを僕たちは見てきた。

確立された、古いドメインだからといって栄光が永遠に続くと思ってはいけない。サイトのレイアウトを新たな視点で見直して、次のように自分に問いかけてみるといい。

  • ユーザーにベストなユーザーエクスペリエンスを今でも提供できているだろうか?
  • 自分より新しいサイトほどには最新ではない体験があったりしないだろうか?

新しいサイトはすばらしいデザインを持っていて、ついには、そちらのサイトのほうがユーザーは好きになってしまい、そちらのサイトに移ってあなたのサイトのことを忘れてしまうかもしれない。

これが僕からのちょっとしたアドバイスだ。

 

古さ・新しさよりも継続した改善が重要

新たにスタートしたばかりのサイトが、古い歴史があるサイトを追い抜くことは無理。

こういう声はよく聞きますね。

今回は逆で、「老舗サイトなのに新参者サイトに追い抜かれて悔しい、どうにかならないのか」という質問でした。
Matt Cutts氏も、よくあるのとは反対の面白い質問だと言っています。

古いサイトが有利か新しいサイトが有利かは一概には言えませんよね。

同じ内容のコンテンツを公開しても、歴史がある、言い換えればオーソリティがあるサイトのほうが上位表示しやすいのは事実です。

更新がストップして消えていくサイトがあります。
そうかと思えば、完全に放置状態なのに上位に居座るサイトがあるのも事実です。

更新されなくてもバックリンクが増え続ければ、それがランキングの保持に貢献しそうです。

QDF/フレッシュネスアルゴリズムが働くクエリではサイトの歴史なんてまったく関係ないときもありますね。

古いから有利、新しいから有利ということではなく、絶え間のない改善を続けながら、サイトを確立していくのがベストと言えます。