LPO対策における3つの特効薬

こんにちは、アドワーズ ラボの鷲見です。

今回の記事は、Search Engine Watchで投稿されたLanding Page Optimization Silver Bulletsという記事の紹介です。

この記事を書いた Tim Ash(ティム・アッシュ)氏は、LPO 対策における海外での第一人者で、彼の出版した Landing Page Optimization という本は、LPOの分野で最も高い評価を得ている書籍の1つです。

LPO 対策に関しては、どのサイトでも通用する特効薬みたいなものは存在しませんが、サイトのテストをするうえで常に留意すべき点が学べます。

“より少なく” が “よりたくさん” を作り出す

サイトを開いた一瞬で探しているものが見つからないと、サイトから去って行ってしまうユーザーも少なくありません。

少しでも多くのユーザーを取り込みたいと思い、商品・サービスを追加していくうちに、何が何だか分からなくなってしまったサイト、ユーザーの為を思って追加した情報も、逆にユーザーを混乱させる要因になっていることもあるのです。

  • イメージやグラフィックを最小限にする
  • テキストを短い箇条書きにする
  • 選択肢やリンクを最小限にする

良いデザインというのは、驚くほどにシンプルなものです。

以前 Google から学ぶウェブデザイン という記事を書いたのですが、Google のホームページを見ても、いかにそれが大事な要因であるかが分かると思います。

これに関しては、Web 担当者 Forum にの記事も参考になります。

ターゲットに合わせて個別化する

個別化することで、ユーザーに親近感を持ってもらう事が出来るのです。

  • ページに辿り着く為に、ユーザーが利用したキーワードを繰り返し使う
  • 地域に合わせた情報を提供する
  • リピーターに対して、あえて再びログインを促さなくても、ログイン状態になるようなシステム
  • リピーターに対する購入時のフォーム入力を短縮できるシステム

などなど。

アマゾンがとても上手くやっていると思います。

例えば、

  • 以前買い物をした人であれば、サイト上部に『こんにちは、○○さん。おすすめ商品があります。本人でない場合はこちら。』と表示してくれる。
  • 『最近チェックした商品』の紹介
  • 『よく一緒に購入されている商品』の紹介
  • 『この商品を買った人はこんな商品も買っています』の紹介
  • 『この商品を見た後に買っているのは?』の紹介
  • ショッピングカートのフォーム入力はログインすれば既に処理済み

もちろんアマゾンという大規模なサイトだからできることもありますが、ここから盗めるエッセンスはあるハズです。

オファーをテスト

究極の話を言えば、ユーザーはそのオファーに対して行動をおこすのですが、それに大きな影響を与える要因となるものはテストするべきです。

  • 商品・サービスそのもの
  • その商品・サービスの周りにある悩みに対する解決策
  • ヘッドライン
  • セールスコピー
  • 商品イメージ
  • 購入ボタン
  • 価格

などなど。

その他、サイトのテスト項目を作成するための Tips は、こちらの記事も参考にしてください。

*** About Takahito Sumi ***

長い海外生活の経験から、海外のインターネット事情に精通し、その知識をもとに、年商 5000 万のネットショップを実家のベッドルームで立ち上げる。

現在は、Google 認定プロフェッショナルの資格を持ち、毎月 1000 万円以上の AdWordsアカウントを管理している傍ら、コーチングプログラムの主催、Google AdWords/LPO 対策のコンサルティング業務を行う。

2009 年 6 月には、日本で初めて Google 本社よりGoogle Website Optimizer 認定コンサルタント に任命され、ホームページのコンバージョン率を考えた広告戦略を、日本中に広めるために活動中。

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